先日、平成24年中の交通死亡事故の概要が発表されました。そのなかから高齢者の死亡事故の特徴について、みてみたいと思います。
ある程度は想像できることなのですが、高齢者は歩行中や自転車に乗っているときに、事故にあうケースが多いということです。
どれくらい多いかと言いますと、歩行中、自転車乗用中死者のそれぞれ3分の2は高齢者が占めているのです。
歩行中の死者の構成率を年齢層別にみてみますと、65歳以上の高齢者の割合は67.9%になっています。
これを法令違反別にみますと、「横断歩道外横断」、「走行車両の直前・直後横断」等の道路横断時の違反が高くなっていますので、道路を横断してくる高齢者には、十分に気をつける必要があります。
また、自転車乗用中の死者の構成率をみても同じように高く、65歳以上の高齢者の割合は64.7%になっています。
違反別では、「安全不確認」、「交差点安全進行」、「一時不停止」などが高くなっており、ルールを無視した行動が目立っています。
最近の交通死亡事故の特徴をみると、高齢者の死者数が多くなっていますが、なかでも歩行中や自転車乗用中の高齢者の割合が高くなっています。歩行中や自転車乗用中の高齢者をみたら、その動静には十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2013.2.22更新)
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