違反別の事故発生状況をみていると、安全運転義務違反が圧倒的な数を占めています。
ところが、安全運転義務違反のなかでもわき見運転や漫然運転、安全不確認、動静不注視など細かく分かれていて、どういう状況なのかわかりにくい文言が並んでいます。
今日は、「動静不注視」と「安全不確認」の違いについて、述べてみたいと思います。
「動静不注視」とは、相手車両の存在をあらかじめ認識をしていたものの、いまだそれが事故に結びつく具体的な危険はないものと判断して、相手車両の動静の注視を怠った結果、事故にいたったような場合をさします。
たとえば、「右前にいる車がまさか車線変更をするとは思わず注視していなかった」など、主として判断の誤りが事故原因となるものです。
一方、「安全不確認」のほうは、一時停止や徐行をしたものの、十分な安全確認をしなかったため、相手車両を見落としたり、発見が遅れたりした結果、事故にいたったようなケースをさします。
たとえば、見通しの悪い交差点などで、一時停止をして左右を見たが何も来ていなかったので交差点に進入したところ、駐車車両の死角にいたバイクと衝突した、などです。
いずれも、ちょっとした油断や気の緩みなどが事故に結びつきますので、十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2013.3.27更新)
車の運転で最も需要なことは、「安全に運転する」ということです。
そのためには、様々な交通場面において、「どのような危険があるのか」「次に何が起こるのか」「歩行者、自転車は、どのような行動をとるのか」といった危険要因を予測し、的確に回避することが必要です。
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