つい最近、警視庁が運転免許更新者842人に行った調査で、7割以上の人が「前方に横断歩道または自転車横断帯あり」を意味する道路上の「ダイヤマーク」の意味を知らないと回答していた、という新聞報道がありました。
横断歩道上に起こる人身事故のほとんどはドライバーの不注意が原因ですが、ドライバーの不注意の背景には、こうした道路標示や標識に関する無知や無関心があるのではないかと思います。
ダイヤマークの意味を知らなければ、運転中に路上にダイヤマークを見ても何も感じません。それどころか、ダイヤマークがあることすら気がつかないかもしれません。
ダイヤマークは、信号のない横断歩道の手前に標示されていますが、それを知らない人は前方にある横断歩道を渡ってくる歩行者などの存在をあらかじめ予測していませんので、事故になる確率は確実に高くなります。
反対に、ダイヤマークの意味を知っている人は、前方に横断歩道があることがわかりますから、前方に横断歩道があり歩行者などが横断してくるかもしれないと予測することができ、事故を起こす確率は低くなるわけです。
免許を取得する際には、確実に覚えていたと思いますので、もう一度道路標示の意味を再確認してみましょう。
(シンク出版株式会社 2013.7.31更新)
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