車から火が出たときに路肩駐車がよいとは限らない - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

車から火が出たときに路肩駐車がよいとは限らない

 大型トラックなどの大型車は、タイヤの不具合やグリース切れなどでタイヤ周りから火を出すことがあります。もし、高速道路を走行しているときに、タイヤ周りから火が出た場合、あなたならどうしますか?


 ほとんどの人は、「車を路肩に寄せて停止する」と答えられると思います。この解答は不正解ではないのですが、現場の状況によっては、単純に路肩に停止すれば大丈夫というわけではないようです。


 あるベテラン管理者に聞いた話なのですが、道路左側が山だったため、路肩停止した車の火が燃え移って山火事が発生したケースもあるということです。

 

 実際そんなことがあるのかなと思っていたら、さる8月18日、アメリカのロサンゼルス市郊外の高速道路101号線付近で発生した山火事は、北行きの車線で起きた自動車火災が原因だと報道されていました。
 先の管理者のお話では、こうした場合は山との間に空間のある路肩を選んで停止するか、さむなくば中央分離帯寄りの車線に停止するのがよいとのことでした。

 

 ただ、中央分離帯寄りに停止すると、後続車から追突される恐れがあるので、後続車にブレーキを踏ませるようにさせて停止するのがコツだということです。そうすれば、反対車線からも消火活動ができるというメリットもあるそうです。

(シンク出版株式会社 2013.9.4更新)

トラックドライバー教育に必携の1冊

 「真のプロドライバーを育てる安全運転ハンドブック」は、物流技術研究会で培われてきたノウハウや、トラックドライバーとして必要な安全運転の知識などを国土交通省告示の「指導・監督の指針」の内容に基づいて、イラストや図解を中心にまとめた一冊です。

 

 トラックドライバー様には知識のレベルアップに、管理者様にとっては朝礼やミーティング時の話題提供の資料としてご活用いただくことができます。

 

【詳しくはこちら】

交通安全 朝礼話題
トップに戻る パソコン版で表示