最近の事故報道を見ていますと、どちらかの車が対向車線にはみ出して正面衝突するという事故が目につきます。正面衝突している場所をみると、直線道路は少なくカーブ地点でのはみ出しが多いのが特徴です。
また、カーブの曲がり具合も比較的ゆるやかな地点が多く、スピードを出し過ぎて車をコントロールできなくて車線をはみ出すといった例は少なく、多くの車と同様のスピードで走行して事故になっています。
では、そのような地点でスピードを出していない車がなぜ対向車線へはみ出すのでしょうか。いろいろ原因があるでしょうが、根本にはカーブへの警戒心を欠いて漫然と走行していたために、無意識のうちにはみ出してしまうケースが多いのではないかと思います。
漫然と運転していると、右カーブの場合は直線的に走行しようとして対向車線にはみ出しがちになりますし、左カーブの場合は遠心力が働くため外側の対向車線のほうにはみ出しがちになります。
右カーブと左カーブが連続するいわゆる「S字カーブ」が続いている道路では、意識していないとさらに「はみ出し」の危険性が高くなります。どんな道路でも、対向車線にはみ出すことは命取りです。
とくにカーブが続く道路では、意識して対向車線にはみ出さないように注意して運転してください。
(2013.10.18更新 シンク出版株式会社)
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