皆さんご存じだと思いますが、さる5月11日午後10時前、宮崎県で乗客が走行中の路線バスのドライバーにはさみを突きつけて脅し、コンビニエンスストアの駐車場に乗客3人と運転手1人を人質にとって立てこもるという事件がありました。
事件そのものは、ケガ人もなく解決したのですが、そのなかで大きな問題が浮かび上がりました。
それは、バスジャックされたことを外部に知らせる後部のランプが後続車に気づかれなかったことです。
報道によりますと、車内でハサミを持った男が「えびのに向かえ」とドライバーに指示した直後に、車両後部の非常時点滅ランプが作動するスイッチを作動させたのですが、外部から警察などへの通報はなかったというのです。警察は、乗客からの連絡で事件を把握しました。
バスジャックの対策については、2000年に西鉄の高速バスが乗っ取られた事件を契機に、緊急連絡のための装置が整備されてきました。
今回の宮崎バスのように、バスの後部に非常時点滅ランプが点灯するものや、ハザードランプの点滅回数を増加させる装置、行先表示器などに「SOS」、「緊急事態発生」等を表示装置などがあります。
もし、車を運転中に上記のようなバスの表示を見たら、迷わず警察に通報してください。
(シンク出版株式会社 2014.5.19更新)
■2018年6月1日改正の新指針に準拠
「バス運行管理者のための指導・監督ツール」は、運転者に指導する際の資料として、「運転者用資料」を39枚収録した運行管理者のための指導教材です。
言葉だけでは伝わりにくい安全運転のポイントを漫画とイラストで具体的に解説し、3つのキーワードで印象づける内容です。
点呼時やドライバーミーティングなどの短い時間でも、運行上の危険や安全運転ポイントを指導することができます。
2018年6月に公布された一般バス事業者のための11項目、貸切バス向けの2項目の指針13項目に準拠し、教育記録簿用紙も添付しています。