皆さん、上り坂を走行するときにはどんなことに気をつけますか?
上り勾配に気づいたら、クルマの速度が落ちないように、アクセルを早めに踏むというドライバーも多いのではないでしょうか?
定速走行を保つためにはこの判断も間違いではないでしょうが、前方に遅い車がいる場合は、追突事故に気をつける必要があります。
さる9月2日午前6時20分ごろに、三重県亀山市の名阪国道下り線・加太トンネルの近くで、上り坂を走行していた中型トラックに後続の大型トラックが追突し、追突されたトラックはガードレールに乗り上げるような形で横転、運転者が全身を強く打って死亡しました。
登坂のため中型トラック(家畜飼料搭載)の速度が落ちていたことに気づかないで、速度を保ってきた後続トラック(電子機器搭載)が追突したため前車が横転したのです。
前車が重い荷物を積んでいる場合など、坂道では予想外にグンと速度が落ちることがあり、この速度差に気づかないまま漫然と追従すると、急激に車間距離が詰まり追突の危険が発生します。坂道では、前車との距離の接近に注意しましょう。
また逆に、自車の荷が非常に重くて坂道で速度を上げられないような場合もありますので、早めに後続車に気づいてもらえるよう、ハザードランプなどを点滅させて登坂することも大切です。
(シンク出版株式会社 2014.9.11更新)
最も多い事故形態である追突事故を防止しましょう!
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