帰省・レジャーの車による渋滞が目立っています。
先日、国土交通省の発表資料を読んでいたところ、渋滞を予測し、電光掲示板で渋滞の位置を確認しながら走行していたにも関わらず、渋滞末尾車両に追突してしまった事例があることを知りました。
昨年8月4日に首都高速道路で貸切バスが渋滞で徐行していた大型バスに追突した事故で、同省の事業用自動車事故調査委員会が事故原因を細かく分析しています。
資料によると、貸切バスの運転者は「頭上の渋滞を表示する図形情報板を注視していて、前方の大型バスが時速10キロ程度に減速しているのに気づくのが遅れ、急ブレーキを踏んだとき(前車の24m手前)には、すでに停止が間に合わず追突した」ということです。
掲示板を見る前は大型バスとの車間距離が200m近くあり、貸切バス運転者は今後の経路を判断するため、「渋滞末尾はどこだろう。渋滞通過にどのくらいかかるだろう」などと考えていて、前車の様子から一瞬意識が離れたようです。
時速80キロほど出ていたようですが、高速道路や自動車専用道路では実勢速度が速いので、このような少しの油断で追突が避けられなくなるのです。
渋滞を予測する必要はありますが、掲示板などの確認は必要最低限にとどめることも大切です。
(シンク出版株式会社 2015.8.14更新)
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