さる8月18日午前4時50分ごろ、福岡県内の九州自動車道下り線を走行していた大型トレーラーに、後ろから追従してきた大型トラックが追突する事故がありました。
事故現場は上り坂となっており、大型トレーラーのスピードが低下し、後続車がそれに気づくのが遅れて追突した可能性もあるとみて事故発生の経緯を詳しく調べているということです。
一般的に、高速道路の上り坂付近では、車両のスピードが、知らず知らずのうちにダウンすることが知られています。一台の車のスピードが落ちると、後続車のドライバーはアクセルペダルから足を離すことになります。そうするとエンジンブレーキがかかってスピードが落ち、それが後ろの車にも伝搬してさらにスピードが落ちます。そのため、上り坂付近を起点として渋滞が発生することがよくあります。
渋滞が発生するぐらいならいいのですが、この事故のようにスピードダウンした車に気づくのが遅れると、追突することも珍しくはありません。とくに、夜間は前車の減速に気づきにくいので、上り坂付近では十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2015.9.2更新)
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