4月の運転管理 …… 2016(平成28)年

■交通安全運動を契機に安全意識を高めよう

 4月は新入学の季節です。児童・生徒と遭遇する機会が増えますが、とくに通学・通園に慣れない子どもたちに配慮したい季節です。

 なお、依然として高齢者事故や自転車事故が多発していますので、春の交通安全運動の機会を捉えて、運転者の安全意識を高める指導に取り組みましょう。

 

 また、新入運転者への指導などにも取り組みましょう。とくに、事業用自動車では実技指導の強化が求められていることに留意してください。

 

  

■4月の安全運転目標──ドライバーの皆さんへ

■交差点での対自転車事故に注意しよう

 春の全国交通安全運動が始まります。子どもと高齢者の事故防止が大きなテーマとなっていますが、重点項目では自転車の安全についても挙げられています。とくに信号のない交差点では自転車との事故に注意しましょう。

 

 交通事故総合分析センターの調査によると、自転車と四輪車の関係する交通事故のトップは出会い頭事故(56%)、次いで左折(14%)右折(同)となっていて、8割以上が交差点がらみとなっています。

 また、自転車との出会い頭事故の89%が信号の無い交差点で発生しています。


こんな事故が起こっています!

見通しの悪い交差点で出会い頭事故

 

 2015年3月26日、石川県加賀市で、自転車に乗った小4男児が軽トラックと出会い頭に衝突し、意識不明の重体となりました。

 

 現場は信号がなく見通しが悪い交差点でした。

交差点で自転車が左折車にひかれる

 

 2015年4月9日、埼玉県東松山市の交差点で、自転車に乗った小2男児が左折する大型ダンプカーにはねられ死亡しました。

 

 姉・祖母に続いて横断しようとしてダンプの運転者に見落とされました。



  

■4月の重点管理項目──管理者の皆さんへ

■春の全国交通安全運動に参加しましょう

 4月6日から10日間、春の全国交通安全運動が実施されます。「子どもと高齢者の交通事故防止」を基本テーマに、さまざまな事故防止活動が行われます。

 従業員の交通安全意識を高めるよい機会です。地域の交通安全活動に積極的に協力しましょう。

 

・運動の実施期間 4月6日(水)~15日(金)

・交通事故死ゼロを目指す日 4月10日(日)

・運動の基本テーマ「子供と高齢者の交通事故防止」

・全国重点項目

 (1)自転車の安全利用の推進

   (特に、自転車安全利用五則の周知徹底)

 (2)後部座席を含めた全ての座席のシートベルトと

   チャイルドシートの正しい着用の徹底

 (3)飲酒運転の根絶

 

 ※運動の詳細については→内閣府WEBサイトを参照

  内閣府作成の運動ポスター
  内閣府作成の運動ポスター

後部座席シートベルト着用徹底
  警察庁発行のリーフレットより

シートベルトの完全着用を目指そう

 シートベルト着用については、運動のテーマにもある通り、後部座席を含めると同乗者の着用率がまだ低いという現状があり、乗員の被害が拡大しています。

 

 とくにバス、マイクロバス、多人数の乗車ができるワゴン車などでも着用率の低いことが問題となっています。

 1月15日に長野県軽井沢町で起こった貸切バスの事故では、死者のほとんどがシートベルト非着用でした。

 

 事業用バスに限らず自家用マイクロバスやワゴン車で人を送迎しているとき、後部座席のシートベルト着用を徹底しているでしょうか。

 同乗者のベルト着用は「運転者の義務」であることを強調して、完全着用を指導しましょう。

 

 ※警察庁のWEBサイトも参照して下さい。

  

■4月の健康管理目標──従業員の皆さんへ

健康起因による交通事故

血圧や心拍数の上昇を警戒しましょう

 さる2月25日、大阪市梅田で車両暴走事故が起こりました。いわゆる健康起因事故で、運転者(51歳)が大動脈解離という病気の発作で意識を失い、運悪くアクセルが作動したと見られ歩行者をはね、11人を死傷させました。

 

 運転者は、少し血圧が高めで肥満気味であったものの普段は健康だと自負していたということですから、発作を予測するのは難しかったと思いますが、血圧が少し高めの人や不整脈などがある人は、運転が大きなストレスとなり、運転中に非常に危険な状況に陥ることもあるので警戒が大切です。

 

 混雑した道路で長時間の運転を続けたり、急ぎの心理にかられて追越しなどを繰り返すと心拍数や血圧が上昇すると言われています。

 また、自転車などの飛出しに驚いて、カッとすることなども危険です。

 

 気分の悪くなったときは迷わずに運転を中止し、安全な場所に停止して身体を安静にして様子をみましょう。

こんな事故例があります

貸切バス運転者が突然死

 2013年7月1日、三重県亀山市の高速道路で、貸切バスを運転していた40歳代の運転者が、急性大動脈解離のため意識を失って死亡し、側壁に当たる事故が発生。運転者は高血圧気味だった。

 乗客3人が異常に気づいて手動でバスを止めたため、大惨事は免れた。

★高速バス運転者が意識を失いSAで激突

 2014年3月3日、富山県小矢部市の北陸自動車小矢部川サービスエリアで、高速乗合バスが停車中のトラックに激突し、運転者(37歳)と乗客の2名が死亡、24人が負傷する事故が発生した。

 事故は運転者が疾病原因で意識を失ったことが原因とされている。



  

■その他の管理・指導項目

【すべての安全運転管理担当者の皆さんへ】

ナンバープレート表示の明確化
国土交通省作成のリーフレットより

ナンバープレートの表示義務が明確化されます

 (4月1日施行──国土交通省)

 

 道路運送車両法施行規則等の一部が改正され、平成28年4月1日から施行されます。

 ナンバープレートの表示を明確化する措置で、ナンバープレート(自動車登録番号標、車両番号標等)をカバー等で被覆することが禁止されるほか、シール等を貼り付けること、汚れた状態とすること、回転させて表示すること、折り返すこと等が禁止されます。

 

 現行の道路運送車両法でも、ナンバープレートは見やすいように表示しなければならないとされていますが、たとえ透明でもプレートカバーは禁止など、禁止事項がはっきりと規定されました。

 

 また、平成33年4月1日以降に初めて登録を受ける自動車等のナンバープレートについては、一定範囲の上下向き・左右向きの角度によらなければならないこと、フレーム・ボルトカバーを取り付ける場合は一定の大きさ以下のものでなければならないことなどの新基準が適用されます。

 

  ※国土交通省作成「車のナンバープレートは見やすく表示!」リーフレット より

   詳しくは、国土交通省のWEBサイトを参照してください。

  

【事業用自動車の運行管理者の皆さんへ】

■運転者への指導・監督を徹底しましょう

 

 国土交通省は運転者への指導・監督の指針を改訂する方針です。

 

 貨物運送自動車の指針については、平成29年の準中型免許制度実施に備えて、すでにパブリック・コメントを募集して具体的な改訂作業に入っていますが、旅客運送自動車についても、軽井沢におけるスキーバス事故を受けて大幅な改訂が行われると見られています。

 

 いずれにせよ、指導・監督の項目や内容が増えるとともに、現場における指導実態に対するチェックも厳しくなることは間違いありませんので、新年度の教育・指導計画を充実させましょう。

 

 バスの場合は事故対策検討委員会で、経験の浅い運転者への指導・監督が不十分でないかという点が強調されています。また、運転者の健康管理や適性診断結果に応じた指導・監督が重要であることが国土交通省の事故調査報告書などで指摘されています。

 

 職場におけるヒヤリ・ハット体験の共有ミーティングや同乗訓練、自動車教習所などを利用した実技指導など多角的な指導を検討しましょう。

 

  図は国土交通省のWEBサイトより
  図は国土交通省のWEBサイトより

■車両火災防止のためディファレンシャルの点検を

 

 国土交通省は平成28年3月4日に トラック・バスなど大型事業用自動車の関係事業者に対して、デファレンシャル・オイル不足などが関係する火災事故が多発していることを訴えて、同種事故の防止を図ることを求めています。

 

 1月と2月に貸切バスが走行中、後軸付近から出火する車両火災が発生しましたが、いずれもデファレンシャルのオイルが潤滑不良の状で走行を続けたことが原因であることがわかりました。

 

 【点検のポイント】

 ・デファレンシャル周辺のオイル漏れの有無をチェック、オイル漏れがある場合は整備する

 ・デファレンシャルのオイルの量を点検し、不足している場合は補給する

  

■4月の安全運転管理ごよみ (2016年/平成28年)

日  付 行 事 等

 1日(金)~

 30日(土)

・未成年者飲酒防止強調月間(厚生労働省)──未成年者の飲酒防止を徹底するため、毎年4月にはポスターや各種媒体を通じて集中的に広報が行われます。飲酒運転に関連した資料も配布されます。

(詳しくは国税庁のwebサイトを参照)

 1日(金)

・第2種免許も補聴器聴力で取得が可能に

 ──道路交通法施行規則が一部改正され、聴力障害者であっても、補聴器等で一定の聴力が得られる人は(両耳の聴力が10mの距離で、90デシベルの警音器の音が聞こえる)、第2種運転免許の取得が可能になります(平成27年12月17日公布/平成28年4月1日施行)。

 1日(金)

 

 

・「ナンバープレート表示義務の明確化」施行

  ──道路運送車両法施行規則の一部改正が施行されます。詳しくは国土交通省のWEBサイトを参照してください。

 6日(水)~ 

 15日(金)

・春の全国交通安全運動──運動の基本は、「子供と高齢者の交通事故防止」。詳しくは内閣府のWEBサイトを参照してください。

 7日(木)

・世界保健デー──世界保健機関(WHO)の設立記念日。世界各国で健康的な生活について考えてもらうためのさまざまなイベントが開催されます。

 7日(木)

・労働基準法公布記念日──1947年(昭和22年)のこの日、労働基準法が公布されました。

 8日(金)

タイヤの日

──日本自動車タイヤ協会が制定。ドライバーにタイヤへの関心を高め、空気圧のチェックなどの啓蒙推進活動を行なっています(タイヤ協会のwebサイトを参照)。

 8日(金)

・国際交通安全学会──研究調査報告会および第37回学会賞贈呈式

 於:経団連ホール

 9日(土)~

 10

交通安全。アクション2016──日本自動車会議所の主催による。

 於:東京・江東区青海、「パレットタウン」内の「メガウェブ」。

 家族が一緒に、交通安全の大切さやルールを楽しく学べる体験型交通安全イベント。同会議所のwebサイトを参照)。

 10

交通事故死ゼロを目指す日

 10

法テラスの日(日本司法支援センター)──同センターの設立日を記念して、各地の法テラスでは、この日を中心に弁護士・司法書士などによる無料法律相談会が開催されます。

 12日(火)

・4月の製品安全点検日

──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。

 18日(月)

・鹿沼クレーン車6人死亡事故から5年──2011年4月18日、栃木県鹿沼市樅山町で「てんかん患者」の男性がクレーン車を運転中、てんかん発作が原因で意識を失い、集団登校中だった児童の列に突っ込み6人がはねられ全員が死亡しました。この事故の裁判や遺族の運動などを経て、自動車運転死傷行為処罰法のなかで「一定の病気の症状」が危険運転致死傷に含まれることにつながっていきました。

 18日(月)~

 24日(

・第57回科学技術週間──毎年4月18日の「発明の日」を含む1週間は「科学技術週間」と定められています。
 20日(水) ・穀雨──24節気の一つ。田畑の準備が整う頃、それに合わせて穀物の成長を助ける春雨の降る時期とされています。
 23日(土) ・亀岡集団登校事故から4年──2012年4月23日、京都府の亀岡市で集団登校中の小学生らの列に、無免許運転の軽自動車が突っ込み10人が死傷するという痛ましい事故がありました。遺族の運動などを経て、自動車運転死傷行為処罰法のなかで「無免許運転」の罰則過重につながっていきました。
 28(木) 労働安全衛生世界デーまたは国際労働災害犠牲者追悼日──「仕事における安全と健康のための世界の日」です。労災の犠牲者を追悼し再発防止を図る国際な記念日として、2002年に国際労働機関(ILO)が国連の国際デーの一つと認定しています。

 28日(木)

洗車の日──自動車用品小売業協会は4月28日を「洗車の日」に制定し、前後にイベント等で洗車を呼びかけています。

 4と28で「ヨイツヤ(良い艶)」と読む語呂合わせです。

 29日(

関越自動車道 高速バス居眠り事故から4年──2012年4月29日、群馬県藤岡市の関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近で高速ツアーバスが防音壁に衝突、乗客7人が死亡し乗客乗員39人が重軽傷を負いました。この事故を契機に高速ツアーバスは新高速乗合バス制度に吸収され、連続運転時間や交替要員の基準が厳しくなりました。

 29日(

・昭和の日

   
 4月中旬 平成28年3月末までの交通事故発生状況発表(警察庁
 4月下旬~5月 ・平成27年度自動車アセスメント結果の発表(国土交通省
 4月下旬 ・平成27年の労働災害発生状況を公表(厚生労働省
 4月下旬

・第32回「安全衛生標語」の募集締切──標語の種類は、平成28年度の年末年始無災害運動標語、平成29年の年間標語──締切り日は4月28日(木)必着(中央労働災害防止協会

 

 ◆4月の日没時間国立天文台天文情報センターによる)

 1日(金) 福岡 18:39 大阪 18:19

東京 18:03

 15日(金

福岡 18:49 大阪 18:30 東京 18:14
 30日(土 福岡 19:01

大阪 18:42

東京 18:27

「早めにつけよう おもいやりライト
 運動に取り組みましょう!

 運転者の皆さん!春になり日没時刻は遅くなっていますが、高齢者や子どもの歩行者の姿が増えていますので、早めの点灯を忘れないようにしてください。遅くても日没30分前(関東地方なら5時半すぎ)にはぜひ点灯するとともに、歩行者、自転車の見落としなどを警戒してください。

 「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯を ドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。横浜の運動事務局の呼びかけに呼応して全国で点灯活動を展開する動きが出ています。


 詳しくはおもいやりライトのサイトを参照してください

 

 また、JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開し、JAFインターネットWEBサイトでライト点灯に関して様々な情報提供をしています。

 ※詳しくは JAF Safety Light のサイトを参照してください

 

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10月18日(水

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