さる5月14日、神戸市の交差点で信号待ちをしていた観光バスに、後続の観光バスが追突する事故がありました。
バスには、近くの中学校の生徒が4台のバスに分乗して乗っており、2号車のバスに3号車がぶつかったもので、3号車の運転者は「前を走るバスが停止したことに気づくのが遅れた」と話しています。
観光バスに限らず、友人同士などが集まって何台か一緒になって目的地まで走行することがよくありますが、このときこうした追突事故が起こりやすいので注意しなければなりません。
集団走行をする場合、前車を運転している人が友人や同僚ですので何となく安心感があり、ただ前車について走って行こうという気持ちで運転することがあります。
そうなると、安全運転をするために必要ないろいろな安全確認や判断などを前車に任せてしまいがちになり、自分ではほとんどしなくなります。
そのため次第に漫然と運転するようになり、前車がブレーキを踏んだとき、気づくのにも一瞬遅れるということになります。
何台か集団になって走行するときには、前車にただ追従して走行するのではなく、安全の判断は自分自身でしてください。
(シンク出版株式会社 2016.5.19更新)
多発する追突事故の原因の多くは、わき見や漫然運転など運転者のうっかりミスであり、事故防止対策には、運転者の追突原因に対する気づきが重要です。
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