最近の飲酒運転による事故のニュースを見ていますと、歓迎会や懇親会などに出席した帰りに車を運転していて事故になるケースが目立っています。
ほとんどの運転者が「車の中で仮眠したので覚めたと思った」とか「運転代行を探そうとしたが見つからなかった」などの言い訳をしていますが、そもそもの問題は「酒が出る席になぜ車で行ったのか?」ということです。
もちろん、しらふのときには飲酒運転をするなど毛頭考えてはおらず、運転代行業者を利用して帰ることなどを想定して酒を飲んでいると思います。
ところが、運転代行業者がなかなか見つからなかったり、時間がかかるなどと言われたりすると、とたんに「車の中で仮眠して覚めてから帰ろう」などと、飲酒運転の道へ一歩踏み出していくのです。
このような落とし穴に陥りやすいのも、そばに車があるからです。車がなければ「車のなかで仮眠する」などの考え方はでてきません。
酒と車ほど相性が悪いものはありませんので、「酒と車を離しておくこと」が飲酒運転を防止する鉄則となります。酒の席から車をいかに遠ざけるか、その方法をいつも考えておきましょう。
(シンク出版株式会社 2016.5.27更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。