さる5月28日午前3時すぎ、滋賀県米原市の県道で乗用車がセンターラインをはみ出して 対向車線の歩道の縁石に乗り上げて横転する事故がありました。
定員5人の乗用車には7人が乗っており、後部座席の後ろの荷台に乗っていた一人が車外に投げ出されて死亡しました。
運転していた18歳の専門学校生は、今年3月に免許を取ったばかりで「ハンドル操作を誤った」と話しているということです。
運転者なら誰でも経験があると思いますが、一人で運転しているときと定員一杯に乗せたときとでは、車の動きがまったく違います。
乗員が多いとブレーキを踏んでも効きが悪く感じたり、カーブを曲がるときも外に車を押し出そうとする遠心力を強く感じます。それだけ車をコントロールするのが難しくなります。
また、定員をオーバーするいうことは、乗員の安全を確保する座席がない人が出てくるということですから、その人は事故が起きたときに外に投げ出されたりするリスクが高くなります。
定員をオーバーして人を乗せることは、違反になるだけでなくさまざまなリスクを伴いますので、絶対にやめてください。
(シンク出版株式会社 2016.6.6更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中に起こる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読めば、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。