車を運転する者にとっては、路上にいる子どもは非常に危険な存在なのですが、このほど交通事故総合分析センターが発表したデータによりますと、なかでも7歳児がいちばん事故にあっていることがわかりました(※)。
平成23年から平成27年までの歩行中の死傷者を年齢別に見たところ、どの年も7歳児が飛びぬけて多くなっています。
たとえば、平成27年の7歳児の死傷者数は1,462人ですが、20歳から60歳までは年齢別で約600人前後で推移していますから7歳児は成人よりも約 2.5倍も多いことがわかります。
また、7歳児の交通事故は約73%が日中に起こっており、これに薄暮時を加えると約93%にもなります。さらに、平日の死傷者数は土曜日の約2倍、日曜日の約 2.5倍といった特徴がみられます。
7歳児をピークにそれを過ぎると急激に減少していますが、これは小学校に入学したての子どもは交通社会に十分に適応してきれていない間に事故にあっており、その後はある程度交通安全教育などを受けて学習していった効果が表れているのではないかと思われます。
昼間、学校付近や住宅街などを走行しているときに、小さな小学生の子どもを見かけたら、十分に注意してください。
(シンク出版株式会社 2016.6.21更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。