高速道路のETC(自動料金収受システム)の料金所を通過するときに、前を走る車の後ろにぴったりついて走り、料金の支払いを免れる不正が後を絶ちません。
こうした不正をカルガモの親子が連なって歩いている姿に似ていることから「カルガモ走行」と呼んでいますが、先ごろETCシステムを取り付けていないバイクで、首都高速を約60回にわたり料金を支払わずに走行したとして、32歳の男性が道路整備特別措置法違反の疑い逮捕されました。
男性は、昨年8月~今年1月まで約60回にわたってETC料金所で前方の車との車間距離を詰めて走り、バーが下りる前にレーンをすり抜けていました。支払わなかった料金は約5万4千円に上り、「仕事に早く行くため首都高を使い、お金がなかったので突破した」と容疑を認めているということです。
道路整備特別措置法に違反すると、免れた通行料金と割増金(免れた通行料金の2倍に相当する額)を徴収されるだけでなく、30万円以下の罰金が科せられます。
わずかなお金を惜しんで前車に追従してETCを通過するのは、事故のリスクが高くなるばかりでなく、後で手痛いしっぺ返しが待っていますので、絶対にしないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2016.7.1更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。