河川の両側に堤防道路が設置されている場所があり、そこを走行する機会が結構あります。
堤防道路を走行するときにはいくつかの注意点がありますが、その一つが「道幅が一定ではない場所が多い」ということです。
堤防道路は、もともと道路を作る目的で作られたものではありませんので、幹線道路のように道幅が一定であったり直進道路が続いているという場所が少ないのです。
道路の幅員は、河川や堤防の形によって左右されるために急に道幅が狭くなっているところが少なくありません。そのため、対向車とすれ違えると思って進行したところ、先の道路幅が急に狭くなっており、対向車と衝突しそうになることがあります。
とくに夜間は、道路形状を把握するのが簡単ではありませんので、対向車と正面衝突したり、対向車を避けようと堤防下へ転落する事故が起きやすくなります。
堤防道路を走行するときには、道路が急に狭くなっている場所があることを意識して、対向車とすれ違う時にはスピードを落として無理をしないようにしましょう。
(シンク出版株式会社 2016.7.7更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。