ややもすると、自分が取った何気ない不安全行動が他車に大きな影響を与えて、事故の引き金になることがあります。
万が一運転中にそういう事態を引き起こしたら、逃げないで事故対応に当たることが大事です。
さる7月6日朝7時半ごろ、秋田県の国道7号線と町道が交わるT字路で、 国道を走っていた乗用車が左の町道から飛び出してきた軽自動車を避けようとして対向車線にはみ出し、対向車と衝突し、対向車の運転者が軽いケガをする事故がありました。
飛び出してきた軽自動車は、そのまま右折して走り去っており、警察ではひき逃げ事件として軽自動車の行方を捜査しているということです。
軽自動車は、直接他の車に衝突しておらず人をひいて逃げたわけでもありませんが、相手がケガを負っている場合には、ぶつかっていなくても「ひき逃げ」になる可能性があります。
「ひき逃げ」になると、違反点数は35点となり、一発で免許取り消しになります。
自分の不用意な運転行動で、事故を誘発したような場合には、その場から逃げずに、ケガをしている人の救護にあたるとともに、110番や119番通報を行ってください。
(シンク出版株式会社 2016.7.13更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。