ご存じの方も多いと思いますが、先日アメリカのテスラモーターズの「オートパイロット」機能が付いた車が初めて死亡事故を起こしたと大々的に報じられました。
これを受けて国土交通省では、「現在実用化されている『自動運転』機能は、完全な自動運転ではありません!」と、自動車ユーザーに対して注意喚起を行っています。
テレビコマーシャルなどで両手を離して運転している映像が流れたりしますので、ドライバーが全く運転に関与しなくても安全に運転できるような印象を持つ方もいるかもしれません。
しかし、現在市場に導入されている自動運転機能と呼ばれている技術は、ドライバーの関与がなく、自動車だけの判断で安全に運転できるものは一つもありません。
あくまでも、車線を維持する、緊急時にブレーキを操作するなど、自動車がドライバーの運転をサポートする「準自動走行システム」レベルのものにすぎません。
最近の車には、いろいろな自動運転に関する機能が装備されていますが、その機能の限界や注意点を正しく理解して安全運転を行ってください。
(シンク出版株式会社 2016.7.14更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り坂が上り坂に見えるなど、運転中におこる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。