皆さんは、道路外施設の構内や駐車場等から歩道を横切って車道に出るとき、安全確認をしっかりしていますか。
自分では確認をしているつもりでも、危険な行動をしていることがあります。
今日も、通勤途中に歩道を歩いていたとき、ビルの地下駐車場から出て歩道を横切ろうとした乗用車がいました。
この車のドライバーは、いきなり歩道の中央ぐらいまで車体を出してから、停止して安全確認をしていたのです。
地下駐車場の出口の壁が死角を作っているので、ある程度車体を出した所でないと歩道や車道の確認はできないのですが、いきなり車体を出してしまうのは危険です。もしその時、歩道上を自転車が来ていたら衝突していたかも知れないと感じました。
これは、歩道を横切る場合に限りません。見通しの悪い場所で一時停止をして安全確認をするときには、車体をソロソロと進めて、まず、自車が死角から出ようとしているのを周りに知らせることが重要です。そうすれば、自転車なども警戒して速度を緩めるので、確認が安全に行えます。
朝の忙しい時間帯では、どうしても急いで行きたくなり勢い良く道路に出てしまいがちですが、自転車なども急いでいることを念頭において、慎重な行動と十分な確認を心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2016.7.25更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、下り勾配の坂が上り坂に見えるなど、運転中に起こる錯視・錯覚を具体的に紹介した事故防止教育教材です。杉原厚吉・明治大学先端数理科学教授を中心とした計算錯覚学の研究成果を活かしています。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読んでいただくと、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。