帰省やレジャーのため交通量が増え高速道路の渋滞が目立つ時期ですが、渋滞車列への追突など事故も多発しています。
高速道路会社(Nexco東日本等)の調査によると、高速道路で渋滞が発生すると交通事故の危険が10倍以上も増加するということですので、「たかが渋滞」と軽く考えないようにしましょう。
さる、8月6日午後3時半ごろ、神戸市内の第2神明道路月見山トンネル内で、渋滞中の車列に後ろからきた大型トレーラーが追突、車両13台が関係する多重衝突に発展して、5人が負傷しました。
この事故はトレーラ運転者のわき見運転が原因と見られています。
このように、高速道路のトンネルや勾配の変化する地点、車線が減少する地点では、少しでも交通量が増えると自然渋滞が起こりやすく、お盆時期は渋滞が連続することも珍しくありません。
運転者が渋滞に気づくのが遅れたり、渋滞のためノロノロ運転になったことに油断してわき見したりすると、あっという間に多重事故に発展します。
「この先渋滞あり」の電光板表示がでたり、渋滞に気づいたときは、速度が落ちることで油断しないで、むしろ「10倍以上危険な状況になった!」と気を引き締めてください。
前方から目を離さないことだけでなく、後続車に渋滞を知らせるためにハザードランプなどを積極的に活用しましょう。
(シンク出版株式会社 2016.8.15更新)
多発する追突事故の原因の多くは、わき見や漫然運転など運転者のうっかりミスであり、事故防止対策には、運転者の追突原因に対する気づきが重要です。
教育用小冊子「自分で気づこう!!追突事故の危険」は、7つの事故事例をもとに自分自身の運転態度をチェックすることができ、「わき見」「思い込み」「漫然運転」による追突防止のための有効な教育教材となっています。