バック時には低い場所にも十分な注意を

 皆さんは、バック時に後方を確認するとき路面の上など低い場所にも十分に気をつけていますか。

 

 バックミラーを見て、「車はいないし人は立っていない」と思ったら、すぐバックを始める人が多いのでは?

 

 大抵は事故になりませんが、まれに地面に寝ていた人をひくなど、大変なことになる場合があります。

 

 去る12月6日午後1時前ごろ、埼玉県川口市の工場解体現場で、作業員の男性(48歳)が敷地内地面で昼寝休憩をしていたところ、バックで現場に入場してきたトラックにひかれて死亡しました。

 

 トラックのドライバーは、まさか地面に人が寝ているとは思わずに、安易にバックしてきたものと思われます。

 

 バックする前に車体の後ろに周って後方を見ていれば、人が寝ていることに気づいた可能性が高いのです。人が寝ていることはめったにないですが、運転席から見えにくい低い場所に子どもがしゃがんでいたり、高さの低い障害物が隠れていることは少なくありません。

 

 バック時は死角が大きいので、必ず一度目視確認をする必要があることを肝に銘じてください。

 

(シンク出版株式会社 2016.12.15更新)

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