車を止める時、駐車ブレーキをかけることが重要ですが、ギア(シフトレバー)の位置によっては、車が動き出すことがあります。
さる2016年12月29日、三重県伊賀市で救急出動した救急車が路上に車を止めて救急活動をしようとしましたが、無人のまま動き出し、近くに駐車していた軽自動車に衝突する物損事故が起こりました。
救急車はサイドブレーキを引いていましたが、エンジンをかけたままでシフトレバーはD(ドライブ)の状態だったそうです。
救急車が停車中に無人で動き出した事故は、一昨年にも栃木県小山市で発生しています。ゴミ収集車もよく作業中に動き出すことがあります。
これらの車は停車中にもエンジンを切ることが難しい点が、こうした事故に結びつく原因の一つとなっています。
私達も、ちょっと止まって何かするとき、エンジンをかけたまま車を降りてしまうことがありますが、非常に危険です。
AT車ならシフトをPの位置に戻し(MT車はニュートラルギア)、必ずエンジンを切って駐車ブレーキをしっかりとかける習慣をつけましょう。
(シンク出版株式会社 2017.1.6更新)
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