先週後半から、この冬最強の寒波が到来し、全国的に雪が降って各地でスリップ事故が多発しています。
雪に慣れていると思われる東北や北陸各県でも、スリップによる横転事故や路肩での立ち往生事故が相次ぎました。
普段は積雪量が少ない街中でかなり雪が降ったことや、低気圧のため強風が吹いて視界も非常に悪化したことが影響しています。
夜のうちに雪が止んだとしても、翌朝のマイカー通勤などは要注意です。たとえ冬用タイヤの履き替えを終えた車であっても、初めて積雪路を走行するときには、速度を上げすぎて強いブレーキを踏んでしまいがちなのでスリップしやすいのです。信号交差点では、晴れた日のように簡単には止まれないので、かなり手前から緩やかに減速する必要があります。
多少の遅れは仕方がないとあきらめて慎重な運転を心がけてください。
車以外の交通手段がある人は、大雪のときにはなるべく車の利用を避けて他の交通手段を使うことを考えましょう。やむを得ず車を利用する場合、とくに峠道で雪のため通行禁止になったりチェーン規制がかかっていることがありますので、出発前に道路情報をよく確認してください。
勾配のきつい坂ではスタッドレスタイヤでもスタックする事故が多発していますので、坂道を走行する場合は念のためチェーンを搭載しましょう。
(シンク出版株式会社 2017.1.16更新)
小冊子「雪道・凍結路の危険をイメージしよう」は、冬道を走行するドライバーに対して、安全な運転方法を指導するのに最適の教材です。
雪道を走行するにあたって、必要な知識が身についているか、また危険な行動をしていないかを「はい」「いいえ」でチェックすることにより、冬道走行の基本を学んでいただくことができます。