さる5月6日午前2時ごろ、埼玉県川口市内の交差点を左折した乗用車が、曲がった先の路上に倒れこんでいたとみられる84歳の男性を跳ね、死亡させる事故がありました。
現場付近は車線の区別がない幅員約4m程度の道路で、夜間は見通しが悪く交差点には横断歩道や信号機は設置されていませんでした。
乗用車を運転していた女性は「何かに乗り上げた感触で気づいた」などと供述しているということです。
乗用車を運転していた女性に限らず、ほとんどのドライバーは深夜に交差点を左折した先の路上に、まさか人が倒れているとは想像だにしていないと思います。そのため、路上にいる人を発見することは非常に困難になります。
加えて、車のヘッドライトは曲がる方向を照らしてはくれませんので、左折先に倒れている人を発見するのは、さらに難しくなると思います。
最近の事故例を見ていますと、深夜に路上に倒れている人が車に轢かれる事故は少なくありません。
深夜、車を運転するときには、常に路上に人が倒れているかもしれないと意識しておきましょう。
(シンク出版株式会社 2017.5.22更新)
本テキストは、プロのトラックドライバーとして知っておかなければならないマナーとモラルについて解説しています。
運転場面や得意先での対応場面など15事例を収録し、イラストでマナーの悪い例やモラルの低いドライバーの姿を描いています。
これらの事例がどんな問題につながるか、ドライバーが考えて記入する参加型の教材となっていますので、マナーやモラルについて考えるよい機会となります。
また、なぜマナーとモラルが重要なのかを管理者とドライバーの会話形式で解説し、理解しやすい内容となっています。
監修:酒井 誠
(一般社団法人 日本トラックドライバー育成機構代表理事)