平成28年1月7日15時45分頃に、東京都小金井市で回送中の路線バスが歩道に乗り上げたり信号機をなぎ倒して暴走し、アパートに衝突するという事故がありました。
このほど、国土交通省の自動車事故調査委員会が報告書を公表し、当時49歳のバスドライバーが運転中に発作を起こして意識を失い、けいれんで足が伸びて無意識のうちにアクセルを踏んでしまったことが事故の原因と発表しました。
このドライバーは、定期健康診断や当日の点呼でも異常がなかったということですが、事故の3分前に視界がぼやける体調の異常を感じていたということです。
報告書では、この時点でバスを停止させていれば、事故を防げた可能性があったと指摘しています。
この事例に限らず、日頃健康な人でも運転中に気分が悪くなる可能性は誰にでもあると思います。
万一、車を運転中にそういう体調異変を感じたときには、決して無理をして運転を続けず、すぐに安全な場所に停止するようにしてください。
(シンク出版株式会社 2017.5.31更新)
本テキストは、プロのトラックドライバーとして知っておかなければならないマナーとモラルについて解説しています。
運転場面や得意先での対応場面など15事例を収録し、イラストでマナーの悪い例やモラルの低いドライバーの姿を描いています。
これらの事例がどんな問題につながるか、ドライバーが考えて記入する参加型の教材となっていますので、マナーやモラルについて考える機会となり、改善のキッカケとなります。
監修:酒井 誠
(一般社団法人 日本トラックドライバー育成機構代表理事)