健康起因事故防止のために健康管理の徹底を

■意識喪失事故の続発を受けて、国交省が自動車運送事業者に通達

バス運転者が意識喪失

 国土交通省は、最近、バス運転者の意識喪失による健康起因事故が相次いで発生したことから、2018年6月8日に自動車運送事業者の事業団体等に対して、健康管理マニュアル等を活用した運転者の健康管理を適切に実施することを要望する通達を発しました。

 

相次ぐ意識喪失事故

 

●高速道路で貸切バスが蛇行運転

 さる2018年6月3日午後2時40分ごろ、富山県南砺市の東海北陸道を走行中の貸切バス運転者(54歳)が意識を失い、 バスはセンターポールを倒して対向車線の側壁に接触するなど蛇行運転を始めました。

 異変に気づいた乗客数名がハンドルとブレーキを操作することにより、およそ2キロ先でバスを無事停車させました。

 運転手はくも膜下出血で、意識不明の重体となっています。

 

●上野公園脇で観光バスが側壁に衝突

 また、さる6月1日午前10時半ごろ、東京都上野駅と上野公園の間の一方通行の道路で走行中の観光バスの運転者(60代)が意識を失ったことにより、バスが側壁に衝突する事故が発生しました。

 外国人観光客ら乗客44人にけがはなく惨事には至りませんでしたが、運転者が意識不明の重体で病院に運ばれたました。 

 

脳血管疾患対策ガイドライン

健康管理マニュアル等の活用を

 

 これらの意識喪失事故の原因については、国土交通省で調査中です。

 

 富山県の事故運転者は、12日間の連続勤務であることが判明していますが、運行していた岐阜県のバス会社によると「出発前の点呼でも体調に異常はなく、労働時間は規定範囲内だった。今年2月下旬に行われた健康診断でも異常はなかった」ということです。

 

 事業用自動車の運転者が疾病により運転を継続できなくなる事故が依然として多発していますので、同省では事態を重く見て、関係団体を通じて通達を発し、同省のメールマガジン「事業用自動車安全通信」などでも注意を呼びかけています。

 

 具体的には、事業者に皆さんに対して法令に基づく運転者の健康診断を実施するだけでなく、健康管理を適切に行うため、次のような手引き書・マニュアルを参考にして、運転者の健康起因事故防止のための取組みをすすめることを求めています。

 

  • 「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」(平成22年7月策定、平成26年4月改訂)
  • 「自動車運送事業者における睡眠時無呼吸症候群対策マニュアル」(平成15年6月策定、平成19年6月及び平成27年8月改訂)
  • 「自動車運送事業者における脳血管疾患対策ガイドライン」(平成30年2月策定)

 

  → 詳しくは、国土交通省のwebサイト「安全教育・事故防止マニュアルを活用しよう!」を参照

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