さる11月26日午前11時頃、富山県高岡市の見通しのよい交差点で路線バスと軽自動車が出会い頭に衝突し、はずみでバスが道路脇の田んぼに突っ込む事故が発生しました。
幸い、軽自動車の運転者が軽いけがをした程度でバスの運転者や乗客にけがはありませんでした。
交差点に信号はありませんでしたが、軽自動車の走ってきた道路側に一時停止の標識があり、停止線がひかれていました。
軽自動車の運転者が停止標識を見落とした可能性もありますが、視野の端にある交差車両の姿が止まって見える「コリジョンコース現象」によってバスの接近に気づかなかった可能性もあります。
しかし、バスの車体は非常に大きいので、バスの接近に気づいていたものの一時停止を軽く考えてバスが減速することを期待して交差点に入ったとも考えられます。
交差点では見通しがよくてもこうした思惑違いから衝突するケースが少なくありませんが、とくに路線バスは乗客の転倒などの危険があるので交差点での急停止ができません。
そのことをよく念頭において、「相手がブレーキを踏めば自車は通過できる」などという自分勝手な運転はしないように心がけましょう。
(シンク出版株式会社 2018.12.4更新)
本冊子は、4月から翌年の3月まで1年間の安全運転指導に役立つように、各月の重点管理目標を設定しており、それぞれの重点管理目標に沿った交通事故の裁判例やスローガン、こよみをビジュアルに紹介しています。