「あおり運転」の摘発が倍増

 

 このほど警察庁が公表した2018年中の交通事故発生状況・違反取締り状況によると、1年間に道路交通法違反で摘発された案件のうち、高速道路で前方の車と距離を詰めすぎるなどの車間距離不保持の摘発件数が、前年の 6,139件から倍増して1万1,793件にのぼっていることが明らかになりました。

 

 これは、車間距離を詰める車が増加したというよりも、東名高速道路でのあおり運転に起因した悲惨な死亡事故が社会問題化したことなどを受けて、警察庁が取締りを強化した結果とみられています。

 

 各地の都道府県警察では、高速道路上にヘリコプターを飛ばして地上を監視し、高速隊のパトカーと連携して異常に車間距離を詰める車両や危険な割込みを繰り返す車を迅速に検挙するなど効果をあげています。

 

 また、あおり運転被害を通報した運転者などからドライブレコーダー映像の提供を受けて、撮影された車の挙動やナンバー情報などを捜査に役立てています。

 

 今までは、危険な行動をした運転者が「あおった覚えがない」などと主張して立件の難しいケースも多かったものの、こうした取締り作戦のために検挙率が上がっていると思われます。

 

 少し気にくわない車がいるからといって、安易に車間距離を詰めて威嚇などをすると、あおり運転で逮捕されるおそれがあります。車間距離は詰めずに走行しましょう。

 

(シンク出版株式会社 2019.2.18更新)

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