運転と煙草の危険については昔からよく指摘されています。運転中に煙草を吸うと、わき見による衝突事故や片手運転による操作ミスをする危険が高まるからです。
このため、運転中の喫煙を禁止している会社もあるぐらいです。
最近では、新型コロナウイルス感染症に関連して喫煙のリスクが取り沙汰され、日本呼吸器学会や日本禁煙学会などが禁煙を強く呼びかけています。
というのは、喫煙者は肺の状態が新型コロナウイルスの感染を招きやすくなっている可能性があり、また、感染した場合に重症化しやすいということがいくつかの研究で明らになっているからです(※)。
さらに、今は路上での喫煙がしにくいため喫煙室を利用する人も多いのですが、喫煙室は密閉された狭い「3密」空間であるため、より感染リスクが高まります(このため公共の喫煙室は現在のところ閉鎖されています)。
休憩しても喫煙する場所がないと嘆き、結局運転しながら車の中で吸うという悪循環が起こっています。できれば、運転をする方はこの機会に禁煙に取り組んではいかがでしょうか?
(シンク出版株式会社 2020.5.8更新)
(※米国ハーバード大学の研究チームは、喫煙者は非喫煙者に比べて新型コロナウイルスの重症化リスクが1.4倍高く、ICUに入ったり死亡するリスクは2.4倍高いと報告している。また、英国ノッティンガム大の論文では、一般的にウイルス・細菌により病院外で肺炎になるリスクは、喫煙者が2.17倍高いとされている)
一歩間違えると、自分のクルマがかけがえのない命を奪う凶器になってしまうことがあります。
交通事故は、被害者や当事者だけでなく、その家族や周囲の人々の人生をも狂わせてしまうのです。
本作品では、大津で発生した保育園児の死傷事故や「ながらスマホ」による死亡事故など、最近発生した悲惨な交通事故を2例取り上げています。
事故を起こしたドライバーが負う4つの責任(刑事・行政・民事・社会的)を紹介し、また、交通事故の遺族の取材を通じて、事故の恐ろしさと、かけがえのない命の重さを訴えます。