キャブオーバー型軽自動車の危険性を意識しよう

 

 最近、ワゴンタイプの軽自動車が増えています。

 キャブオーバー型と呼ばれ、乗員の乗るスペースがエンジンの上となり、荷台室の広さを最大限に確保できるため、商品などの運搬や荷物の多い乗員の送迎などに適しているということで人気があります。

 

 大型バンと比べて車両感覚的に運転が楽な印象もありますが、注意していただきたいのは、こうした軽のワゴン車は運転者や乗員にとって事故発生時の被害が大きいということです。

 

 軽自動車でも前席エアバッグ等を標準装備された車種が増え、剛性強度も増しているので衝突安全性は徐々に向上しているようですが、どうしてもワゴンタイプの車は

 ・横転しやすい

 ・正面衝突時に前席で下半身の怪我をしやすい

という弱点から逃れられないことを覚えておくようにしましょう。

 

 ワゴン車は重心が高いため、交差点などで重心の低い乗用車などと出会い頭衝突した場合、横転しやすくなります。さらに横転の衝撃によって、シートベルトを着用していても乗員の頭部が路面に打ち付けられ、怪我をする危険性が高いことが指摘されています。

 

 また、車や電柱などに正面衝突した場合、セダン型の普通乗用車では車の前半分が段階的に潰れて衝撃を吸収するのと比べて、軽ワゴン車では潰れる空間(クラッシャブルゾーン)が小さいため、前席の乗員が下肢などの怪我を負いやすく、場合によっては死亡事故に結びつきます。

 

 ですから、軽ワゴン車は「手軽な車だが事故発生時のリスクは高い」ということを十分に認識して、乗員を守るためにはより慎重に防衛的な運転をすることを意識しましょう。

 

(シンク出版株式会社 2020.7.27更新)

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