さる8月16日、北海道苫小牧市の道路を走行していた乗用車が、犬の散歩をさせていた男性をはねて死亡させ、そのまま逃亡する事故がありました。
乗用車を運転していた女性は、事件から約10分後に現場に戻ってきたのですが、「キツネをひいたと思った」などと容疑を否認していることです。
「犬」だけなら「キツネ」をはねたと勘違いするかもしれませんが、犬を連れていた男性も一緒にはねているのですから、納得する人は少ないのではないでしょうか。
事故を起こすと気が動転して逃げたりするのですが、逃走せずに救急車を呼んでいれば、男性は助かったかもしれませんし、ひき逃げ(救護義務違反)に問われることはありません。
ご存じのように、ひき逃げ(救護義務違反)は重大な違反です。たとえば、行政罰の違反点数だけでも35点ですので、これだけで運転免許取消しになり、前歴がない場合でも欠格期間が3年で、その間は運転免許が再取得できません。
これに事故の点数などが付加されますので、欠格期間が4年以上になる可能性が高くなります。
万一、人身事故を起こしたら、人命を救助することが最優先です。その場から絶対に逃げないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2020.8.28更新)
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