液体を運搬するときは左右の揺動に注意しよう

 

 さる10月7日、大分県竹田市会々にある中九州横断道路・竹田インターチェンジの入り口付近で、牛乳タンクを搭載した大型トレーラーが右折して中九州横断道に入ろうとしてフェンスを突き破り、約10メートル下の一般道路に転落し、運転していた61歳の男性が死亡しました。

 転落現場には牛乳が散乱していたということです。

 

 現場は国道57号から中九州横断道路(大野武田道路)への入り口で、直角のT字路を右折していく場所です。

 トレーラーは対向車を気にしていてハンドル操作を誤ったか、スピードを出しすぎていたため曲がりきれずにフェンスに激突して転落したと思われます。

 

 ただし、転落した要因としてもう一つ考えられるのは、トレーラーの積荷が液体だったことです。タンクの中で牛乳が左右に揺れ動いて重心が移動するとともにトレーラに大きな遠心力がかかり、運転者の想像以上に車が傾いて曲がりきれなかった可能性があります。

 トレーラーが右折しようとした交差点のすぐ手前にも国道57号の交差点があり、トレーラーはこの交差点を右折か左折で曲がってきて、さらに右折する必要があったので、タンクの中の牛乳が左右に振られて揺れ続けていたと考えられます。

 

 タンクトレーラーに限らずトラックの荷台などに飲料の瓶や酒樽などを積んで運ぶ場合も、同じように各容器の中で液体の共振現象が発生して重心が移動し、左右に大きな遠心力がかかることがあります。

 

 液体を運ぶ場合は、重心が移動しない固定物よりも横転や路外逸脱の危険が高まることを警戒し、ハンドル・アクセル操作を緩やかにするよう心がけましょう。

 

(シンク出版株式会社 2020.10.26更新)

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