さる10月22日午後9時半ごろ、福岡県柳川市の信号のある見通しのよい交差点で、右折しようとした乗用車と、対向車線を直進してきたバイクが衝突し、バイクの運転者が死亡する事故がありました。
交差点を右折する四輪車と直進してくるバイクの事故、いわゆる右直事故のほとんどは、四輪車の運転者が、バイクの存在を軽視しているか、バイクの存在を見落としているかのどちらかです。
今回の事故を見ると、当時雨が降っていたということですので、右折車の運転者がバイクを見落としたのかもしれません。
右折する車から直進バイクを見ると、フロントガラスのワイパーの払拭範囲外にいることがあります。
ワイパーが拭き取らない部分は、雨滴が付いて見にくくなっているうえに、雨滴にライトなどの光が乱反射していると、バイクの存在を見逃すことがあります。
雨の日の夜間に、交差点を右折する際には、バイクの存在を頭に入れて念入りに安全確認をしてください。
また、バイクを運転している方は、右折車が待ってくれるとは絶対に考えないで、いつ右折してきても対応できるようなスピードで交差点に進入してください。
(シンク出版株式会社 2020.11.4更新)
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