さる11月24日午前8時45分ごろ、栃木県那須塩原市西富山の交差点で、右折しようとした乗用車に後ろから直進してきた救急車が追突する事故がありました。
事故の現場は片側1車線で、救急車は乗用車を追い越すために一時的に対向車線に出て交差点に進入したところに、乗用車が右折してきたものです。
救急車は赤色灯を点灯させ、サイレンも鳴らしていたということですから、右折しようとした乗用車のドライバーが救急車の接近に気づかなかったのだと思います。
救急車と一般車との事故を見ていると、一般車のほとんどが近づいて来る救急車の動きを気づいておらず、行動を起こして事故になっています。
救急車としては、サイレンを鳴らして近づいているのですから、当然進路を譲ってくれると思っていますので、一般車が気づかずに動いたりすると事故になるリスクが高くなるのです。
救急車のサイレンが聞こえにくいという人がいますが、大音量で音楽でも聴いてない限り聞こえないということはないと思います。
少しでもサイレンが聞こえたら、どこに救急車がいるかを探すようにして、確認できないうちは車を動かさないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2020.12.3更新)
交差点事故を起こさないためには、運転席からは見えない危険を見つけ出すことが大切です。そうした危険を発見するには、運転席の上空から見る鳥のような視点を持って、交差点全体の交通場面をイメージする力(メタ認知能力)が必要となります。
新刊小冊子「交差点を鳥の目で視ると隠れた危険が見えてくる」では、交差点の6つの運転場面を提示して、隠れた危険をイメージできるかを考えるとともに、それぞれ俯瞰図で交差点の危険を見ながら解説を読んで理解する構成となっています。
メタ認知能力を高めるための教材としてもご利用いただけますので、ぜひ事業所での交差点事故防止教育にお役立てください。