さる3月25日午後5時前、福山市内の交差点で、自転車に乗っていた11歳の小学5年生の女児が、介護施設の利用者を送迎してい乗用車にはねられ、重体になる事故がありました。
事故の現場は、信号機のない交差点で見通しが悪く、カーブミラーが設置されていました。
見通しの悪い信号のない交差点では、たいていカーブミラーが設置されていますが、カーブミラー見ることによる油断が生じることがありますので注意が必要です。
一つは、カーブミラーの角度によっては交差道路がすべて見渡せなかったり、またカーブミラーにも死角があり、そこに自転車やバイクが隠れていたりすると見落としてしまうことです。もう一つは、信号がない交差点ということは交通量があまり多くないために、ドライバー心理として交差道路から車が来ないだろうと思い込むことです。
この二つの要因が重なると、カーブミラーをチラッとみて何も映っていないと、安心して何も来ていないと思い込んでしまい安全確認が疎かになることがあります。
カーブミラーがある交差点では、カーブミラーだけでなく目視でも安全確認を怠らないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2021.4.8更新)
──監修:杉原厚吉(「計算錯覚学の構築」チームリーダー)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、大型車に比べて小さな二輪車が遠くに見えるなど、運転中に起こる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読めば、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。