走行中、前の車が極端なノロノロ運転やブレーキの多い運転などをしていると、イライラすることがあると思います。
そんなとき、ついカッとして無理な追越しをしたり、相手の運転者に注意したくなるかも知れませんが、短気を起こすと運転ができなくなる恐れがありますので、自分をおさえてください。
さる4月20日岐阜県で25歳の会社員男性が妨害運転容疑で書類送検されました。男性は軽乗用車を運転中に前を走行していた乗用車を追い越して割り込み急ブレーキを踏んで、追突事故を起こしたということです。さらに、車から降りて被害者の胸ぐらをつかむ暴行を加えた疑いがもたれています。
被害者が110番している間に立ち去ったものの、ドライブレコーダーの映像が残っていて、犯人と特定されました。
この男性は妨害運転の罰則を知らなかったかも知れませんが、事故という「著しい交通の危険」を生じさせているので「5年以下の懲役または100万円以下の罰金」と酒酔い運転に匹敵する厳罰を受けます。妨害運転が成立すると、たとえ懲役刑は免れたとしても即免許取消処分を受けることは確実であり、最低でも免許が取れない欠格期間が3年間という厳しいものです。
理性を失うと免許証も失います。冷静さを保つように意識しましょう。
(シンク出版株式会社 2021.4.22更新)
最近、他の車をあおって危険を生み出したり、運転中にスマートフォンを操作して、重大事故を起こすなど、ドライバー失格と言える行為が目立つようになりました。
この冊子では、代表的な危険・迷惑運転を取り上げ、その罰則の重さと、運転上の注意ポイントを解説しています。(2020年6月30日施行の改正道路交通法、2020年7月2日施行の改正自動車運転死傷行為処罰法についても収録しています)
ドライバー向けのセルフチェック欄も設けていますので、自分が無意識のうちに危険・迷惑運転をしていないかチェックすることができます。