過労でなくても居眠り運転は発生する

 

 さる7月31日午前1時頃、兵庫県尼崎市の交差点で信号待ちをしていた車3台に大型トラックが追突し、1人が死亡3人が重傷を負う事故が発生しました。

 

 事故を起こした運転者(46歳)は「信号を見落としてしまった。ボーッとしていて、気づいたら突っ込んでいた」などと供述しています。信号見落としは結果であり、原因はマイクロスリープなど一瞬の居眠りに陥っていた可能性が考えられます。

 

 この運転者は、土日休暇を取り、前日の午後に出発し途中2回ほど休憩していたということですから、延べ12時間程度の拘束時間であり、今のところ過労運転が疑われるような状況ではないようです。

 しかしいくら休憩をしていても、暑さによる疲労があり、未明ごろは生理的に最も眠くなる時間帯です。実際に、居眠運転事故は深夜から明け方に多発しています。

 

 おそらく「ボーッとした」という自覚がある段階で、すでに何度か瞬間的な居眠り=マイクロスリープに陥っていたのではないでしょうか。

 マイクロスリープは2秒~数秒程度の細切れの居眠りであり、本人は眠っていたという自覚はないのですが、「遠くにあると思っていた信号が意外に近くだった」とか「いつの間にかガソリンスタンドを通り過ぎてしまった」といったことに気づいたら、時々目をつぶって短い居眠りをしていた危険性が高いのです。

 こんなときはすぐに休憩し、明るい光の下でコーヒーなどを飲んで身体を動かして、しっかりと心身を覚醒させましょう。

 

 過労や病的な眠気でない場合は、一時的な眠気を覚ますことはできるはずですので、居眠りのサインにいかに早く気づくかが重要です。

(シンク出版株式会社 2021.8.10更新)

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