さる3月30日午後8時ごろ、愛知県岡崎市のドラッグストアの駐車場から右折で道路に出ようとした普通乗用車が、直進してきたバイクと衝突する事故がありました。
警察では、乗用車を運転していた男性会社員が、「バイクを見落とした可能性が高い」とみています。
夜間、駐車場などから道路に合流する場合、道路を走行してくるバイクを見落とすケースが少なくありません。
その原因としては、走行してくる車が四輪車の場合はヘッドライトが2灯点いていて目立ちますので、その存在を見落とすことは少ないと思います。
ところが、バイクの場合はヘッドライトが1灯しか点いていませんので、他の光に紛れたりして目立ちにくく、その存在を見落とすことがあります。
もう一つの問題は、ライトが1灯しかない場合は、合流車からみると点としか見えませんので、その距離感が掴みにくい面があるということです。そのため、遠くにいると思ったバイクが意外と近くにいたということがあります。
夜間、道路脇の駐車場から出ていく場合には、二輪車の存在を見落とさないようにしてください。
(シンク出版 2022.4.12更新)
小冊子「錯視・錯覚に注意して事故を防ごう」は、大型車に比べて小さな二輪車が遠くに見えるなど、運転中に起こる錯視・錯覚を具体的に紹介した、事故防止教育教材です。
5つの問題に回答を記入したのち、解説を読めば、「運転中の錯視・錯覚」について簡単に理解していただくことができます。
巻末には、「錯視・錯覚」をどれだけ意識して運転しているかを確認できるチェックリストを設けています。