さる10月26日午後5時40分ごろ、仙台市青葉区の国道を走行していた路線バスの前に割り込んできたタクシーがあり、バスと衝突する事故がありました。
バスの運転者が、車線変更をして前に入ろうとしたタクシーに衝突するのを避けようとして、急ブレーキを踏んだ際、バスの乗客が転ぶなどして5人が軽傷を負いました。
車を運転しているときに、隣車線を走行している車が車線変更をするために十分な距離を取らずに、目の前に入ってくることがあります。
運転者と助手席同乗者しか乗っていない乗用車の場合は、割り込んで来る車との衝突を避けるために、少し強めのブレーキを踏んでも乗員がケガをすることは少ないのですが、バスやトラックの場合は少し事情が違います。
バスやトラックは、乗客を乗せていたり、振動に弱い荷物を積んでいたりしますので、急ブレーキを踏めば乗客が転倒したり、荷物が破損したりします。
乗客を乗せたバスなどの前に、急ブレーキを踏ませるようなタイミングで絶対に割り込まないようにしてください。
(シンク出版株式会社 2022.11.2更新)
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