追突事故を起こした運転者の供述で「ぼんやりしていた」とか「つい横を見てしまった」など、漫然・脇見運転が原因であることが多いようです。
人はどんなとき、運転中に漫然としてしまうのでしょうか?
国土交通省の事故分析資料によると、プライベートや仕事の悩みごとがあって漫然としてしまい、事故を起こしたという事例がありました。
2019年に大阪府堺市で発生した事故で、通い慣れた道路を走行していた中型トラックの運転者(26歳)が、最近亡くなった父親のことや会社の人間関係の悩みについて考えごとをしていて、ふっと事故現場付近で横の景色を見て、3秒ほど脇見運転をしてしまったということです。
その後、運転者は前方に停止した小型トラックを発見、急ブレーキをかけたものの間に合わず、多重追突事故を起こし前方の車両で死傷者が発生しました。
悩みごとがあるときは、運転に集中することができなくなる危険があります。どうしても辛いときは、安全な場所で休んで心を落ち着かせ、ハンドルを握ったら運転に集中するように努めましょう。
(シンク出版株式会社 2023.3.1更新)
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(監修:金光義弘/川崎医療福祉大学名誉教授)