今月の運転管理/2023年4月(令和5年4月)

法改正を周知・徹底しよう


4月の安全運転管理(令和5年)

 

 4月は新年度ということで、法改正が多く施行されますので、管理部門の方は注意が必要です。

 道路交通法も自転車ヘルメット着用の努力義務化などが施行されますので、自転車を利用する従業員や通勤の従業員に指導しましょう。

 

 また、今年は統一地方選挙の関係で、全国交通安全運動が5月実施となりました。4月には運転者に配布する啓蒙資料を準備し、安全運転活動の計画などを立案して交通安全運動参加の機運を高めてください。

 

 健康管理面では、骨粗しょう症の危険が若い年齢から始まっていることを踏まえて、必要な栄養摂取や運動などについて指導していただくと効果的です。

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4月の安全運転目標──運転者の皆さんへ

●「出会い頭事故」に注意しよう

側面衝突では、思わぬ被害がある

出会い頭事故

 死亡事故件数で目立つのは歩行者の被害ですが、車対車の交通事故で死亡事故率が高いのは、出会い頭衝突によるものです。

 

 最近、乗用車の衝突安全性能が強化されて前面衝突はもちろん、側面から衝突された場合でも、乗員の安全を守るためさまざまな技術が開発されています。

 

 しかし、出会い頭事故の場合、衝突するパターンは非常に多岐にわたり、また衝突時に車が横転するような場合があるので、乗員には予期できない被害が及ぶことがあります。

 

 見通しの悪い交差点で一時停止標識があれば、必ずそれを守るようにしましょう。優先側の車も一時停止標識を見落としたり、一時停止規制があっても「いつも車は来ないから大丈夫だろう」と軽視して通過しようとする車が少なくないので、注意が必要です。 

見通しのよい交差点でも多発しています

出会い頭衝突事故

 また、見通しのよい交差点でも出会い頭衝突は発生することがあります。

 これは、よく言われるコリジョンコース現象によって、運転者が交差車両の接近を見落としてしまうケースです。

 

 コリジョンコース現象とは、普通なら事故が起こる危険がないと思われるような見通しのきく田んぼなどが広がる交差点で、交差する道路をやってくる車が目の端に見えながら、それが動いていないように錯覚する現象です。

 

 これは、人間の視界特性が関係していて、交差する場所へ遠くから同じタイミングで車が近づく場合、車の位置はずっと周辺視野の端の方にあり、動いていないように見えます。

 人間は周辺視野にあるものはあまりよく見えていないので、動かないものはしっかり認知できずに、車が来ているとは気づきにくいのです。

 もし、交差道路の車のスピードが相対的に著しく速ければ、視野の中で動いて見えますが、この場合は、当然相手は先に交差点を通過してしまうので、交通事故にはなりません。

 

 このような見落とし事故を防ぐためには、何も来ていないと思っても、左右に視線を送って、同じようなタイミングで近づく車がいないか意識的に探す習慣をつけることが大切です。

●こんな事故例があります

コリジョンコース現象

信号のない見通しのよい交差点で、

乗用車同士が衝突し、1歳児が死亡

 

 さる3月6日午前8時前ごろ、山形県酒田市の十字路交差点で、乗用車同士が出合い頭に衝突しそれぞれ電柱に突っ込みました。

 この事故で、片方の乗用車の後部座席に折れ曲がった電柱が直撃し、後部座席に乗っていた1歳の男の子が死亡しました。

 運転していた母親(26歳)も足に軽いけがをし、一方の車を運転していた会社員の女性(37歳)も首に軽いけがをしました。 

 現場は、見通しが良い信号のない交差点ですが、片方の道路に一時停止標識がありました。互いの車の接近に気づかなかったか、一方が一時停止標識を見落としたと思われます。

 

 一般的に、乗用車同士の車対車事故は死亡事故に至らないことも多いのですが、出会い頭で電柱へ衝突したことにより思わぬ悲劇となりました。

下の項目をチェックし、すべてハイとなることを目指してください

見通しの悪い交差点では、停止か徐行を励行して安全確認をする

・一時停止標識のある交差点では、必ず停止して安全確認をする

・自分が優先側にいても、交差点では相手の行動を慎重に見極める

・交差点に駐車車両がある場合、見通しの悪い場所として安全確認を徹底する

・信号のない交差点では、交差車両を見落とす危険を予測する

・見通しのよい場所でも、相手が自車に気づいていない可能性を予測する

・交差点では、早く通過したい気持ちがあっても加速しない

・交差車両に減速の兆候が見られなかったら、無理をしないで先を譲る

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ

 ハイ・イイエ


  

4月の重点管理目標──管理者の皆さんへ

●改正道交法を周知・徹底しよう

道路交通法改正 自動運転レベル4
レベル4が2023年4月から可能に

自転車事故対策・自動運転など

 

 改正道路交通法の一部が4月1日に施行されます。法改正自体は昨年4月27日に公布され、段階的に施行されています。今年4月施行のポイントは以下の3点です。

 

1 自動運転レベル4の解禁

 

 特定の条件下でシステムが車の操作を行うレベル4相当の自動運転サービスが解禁されます。運転者は乗車しません。

 都道府県公安委員会の許可制で、たとえば、過疎地域で特定のルートの公道を巡回する無人バスなどが想定されています。自家用車は今のところ対象外です。 

道路交通法改正 自動配送ロボット

 

 

2 自動配送ロボットの実用化

 

 これは都道府県公安委員会への届け出制で「遠隔操作型小型車」と分類され、荷物だけでなく人を運ぶこともできます。

 最高速度は時速6kmまでとし、歩道・路側帯と車道の区別がある道路では歩道や路側帯を走行します。

 また、交差点では歩行者用信号に従い、横断歩道を通行するなど、歩行者の交通ルールが適用されます。

 

道路交通法改正
自転車ヘルメットを着用しよう

3 自転車ヘルメット着用の

  努力義務化

 

 全年齢で自転車に乗るときのヘルメット着用が努力義務化されます。

 

 自転車事故の死者にヘルメット非着用者が多く、ヘルメットの着用率が非常に低調なことが背景にあります。

 民間団体である「自転車ヘルメット委員会」が実施した調査によると、回答者1万人のうち、「いつもかぶる」「かぶることが多い」と回答した割合は11.2%に過ぎませんでした。

 

 なかでも、年齢的にみると今まで努力義務のあった13歳未満は63.1%であったのに対し、13歳~69歳では7.2%と大きな差がありました。

 ヘルメット着用者が増えることで、自転車事故の死者・重傷者は確実に減少すると期待されています。

改正道路交通法をチェック

道路交通法の基本を再チェック

 

 今回の改正は自転車利用者などが中心でしたが、昨年4月以降では安管事業所での酒気帯び確認の義務づけや、安全運転管理者未選任に対する罰則が10倍に引き上げられるなど、道路交通法に関して重要な改正が続いていますので、今一度、道路交通法改正の流れを確認しておきましょう。

 

 また、最近は横断歩道における歩行者事故などが目立っています。

 道路交通法の改正を運転者に説明するときなどが、法の基本を確認するよい機会となります。

 

 歩行者を守るのは交通ルールの基本理念であり、道路を横断しようとする歩行者がいるのにその通行を妨げて通過しようとするような車は、明らかに道路交通法違反を犯しています。

 横断歩行者妨害などの違反行為がやがて事故に結びつくことを指導しましょう。

 

 このほか、酒気帯び運転はひき逃げに結びつきやすく、あおり運転(妨害運転違反)は重大事故に直結するため、これらの違反は通常の道交法違反とは違って悪質違反として重罰が科され、実刑判決を受けることが多くなります。行政処分も格段に重くなり免許を失うことなどを、この機会に再確認しておきましょう。

  

4月健康管理目標──従業員の皆さんへ

●骨の老化防止を意識しよう

骨密度の低下

無理なダイエットは骨の健康を損なう

 

 コロナ禍で太ったという人が多く、ダイエットに励む動機づけとなっているようです。

 しかし、ちょっと待ってください。太り過ぎは確かに生活習慣病の予防の為にも解消すべきですが、過渡のダイエット、とくに極端な食事制限は「骨の健康」を阻害するということをご存じですか?

 

 骨も加齢とともに老化することが知られています。とくに女性は骨密度のピークが18歳ごろと言われ、40歳をすぎると徐々に減少して、骨粗しょう症に陥る危険が訪れます。

 

 骨粗しょう症は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量減少と関係があり、20代の若い女性であっても、過渡のダイエットをすると急激にエストロゲンが減少して、骨密度の低下症状を起こす例が増えています。 

骨粗しょう症

骨が老化した人は「老け顔」になる

 

 骨の老化が実年齢以上に進むと、次のような不都合なことが起こります。

  • 骨折しやすくなる──高齢者のように骨がもろくなり、少しの転倒などで骨折しやすくなる
  • 糖尿病などにかかりやすくなる──骨の新陳代謝が衰えるとインシュリン分泌などが減少する
  • 老け顔になる──骨の老化がシワ、たるみ、まぶたのくぼみ、ほうれい線などを増やす
  • 筋肉の衰えを促す──骨芽細胞の衰えが筋肉や血管の老化を促進する
骨の老化防止

バランスの良い栄養摂取と適度な運動を

 

 骨の老化防止として重要なポイントは、まず栄養バランスを崩さないということです。

 

 肥満を自覚する人は、糖分や炭水化物を摂り過ぎないことが重要です。しかし、運動習慣をつくらずにエネルギー摂取だけ過剰に落としてしまうと、リバウンドに陥り、かえって逆効果であることを知りましょう。

 

 また、カルシウムやタンパク質・ミネラル不足を防ぎましょう。肉・魚・豆類・野菜・果物などの食品をバランスよく摂取することが重要です。最近の調査では、若い人よりも50代、60代の人の方がカルシウムをきちんととっています。

 カルシウムの吸収を高めるビタミンDが豊富な食品は、シイタケ・キクラゲなどのきのこ類、サケ・イワシなどです。

 また、骨の形成を促す働きを持つビタミンKを多く含む海藻類・納豆などの摂取もよいといわれています。

 

 さらに、骨の老化を防ぐ運動としては、骨に刺激と負荷を与える、ジョギング・縄跳びなどの運動が推奨されています。スクワットやかかと落とし運動なども効果的です。

 スポーツでは、バレーボール、バスケットボールなどが骨に良い刺激を与えます。 

※この記事は、以下のサイトを参照しました。 

 ●公益財団法人 骨粗鬆症財団 WEBサイト「骨粗鬆症とは

 ●e-ヘルスネット(厚生労働省) 「骨粗鬆症 」

  

その他の管理・指導項目

●自転車の安全利用を指導しよう

道路交通法改正自転車ヘルメット

自転車のヘルメット着用が努力義務に

 

 道路交通法(第63条の11)の一部が改正され、自転車に乗る人は、年齢にかかわらずヘルメットの着用が努力義務となりました。

 改正前は13歳未満の子どもが自転車に乗る場合、保護者がヘルメットをかぶらせる努力義務がありましたが、これを全年齢に拡大したものです(2023年4月1日施行)。

 

 警察庁の統計によると、自転車利用時の交通事故では死亡者の約6割が頭部に致命傷を負っていて、ヘルメットを着用していない人の致死率は着用者の約2.2倍となっています。

 

 ヘルメットをかぶっていなくても罰則はありませんが、通勤などで自転車を利用する従業員には、道路交通法の改正を踏まえて、ぜひ着用を呼びかけましょう。

 また、従業員が業務で自転車を利用する事業所では、社有自転車の台数分のヘルメットを購入して自転車置場等に整備し、着用を指導しましょう。

 

 なお、法改正と関連して「自転車安全利用五則」が15年ぶりに改訂されています。自転車事故を防ぐため、交差点での一時停止や左側通行の励行、夜間のライト点灯、飲酒運転の禁止など、安全運転指導を実施してください。

●改訂された自転車安全利用五則も周知しよう

自転車安全利用五則改訂

 自転車安全利用五則については「自転車の安全利用促進委員会」のホームページ等で詳しく紹介しています。自転車の利用方法や最近の自転車事故の実態など、啓発資料を数多く掲載していますので、いちどチェックしてみましょう。

 

  →  自転車の安全利用促進委員会

自転車安全利用五則改訂

●春の全国交通安全運動の準備をすすめよう

2023年 春の全国交通安全運動ポスター
内閣府作成:令和5年春の運動ポスター

 春の全国交通安全運動が5月11日(木)から20日(土)までの10日間に渡って実施されます(今年は、統一地方選挙の関係で4月には実施されません)。

 

 事業所では、地域の交通関係団体の主催する活動などに積極的に参加するため、運転者啓発資料の入手など交通安全運動の準備を進めましょう。

 今年の運動の全国重点として、

 

  1.  こどもを始めとする歩行者の安全の確保
  2.  横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上
  3.  自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底

 があげられています。

 

 運転者に対して、歩行者の安全確保の重要性を指導し、特にこどもや高齢者などの横断歩道における優先の徹底と、歩行者に対する思いやりのある模範的な運転の推進をはかることが求められいます。

 信号がない交差点でも歩行者の横断を優先するなど、運転者の交通ルール遵守の徹底が重要です。

 

 また、4月から自転車のヘルメット着用がすべての年齢で努力義務化されることなどに伴い、自転車を利用する従業員への安全運転指導を行いましょう。

 なお、交通事故死ゼロを目指す日は、5月20日(土)に設定されています。

 

 詳しくは、内閣府のWEBサイトを参照してください。

  

事業用自動車の運行管理者の皆さんへ

■飲酒運転の根絶指導を強化しましょう

 全日本トラック協会は、事業用トラックドライバーに向けた飲酒運転の根絶に関する啓発活動を強化しています。

 

 令和4年中の事業用トラック運転者の飲酒運転事故は前年に比べて5件減少して15件でしたが、国土交通省の資料を分析した結果、点呼後の運行中に飲酒したケースが全体の60%にも及んでいることがわかりました。

 

 また、飲酒運転の発覚時間が午前6時から午後6時までの12時間で全体の60%を占めていました。さらに、今年1月にすでに3件の飲酒運転事故が報告され、昨年を上回っています。

 これらの状況を同協会では重く見て、飲酒運転の根絶キャンペーンを強化したものです。

 

 具体的には、国土交通省のメールマガジンで報告されたトラック運転者の飲酒運転事故事例についてまとめたリーフレットを作成し、会員事業者に配布したり、運行管理者等へ飲酒運転を防止するための啓発・指導資料の提供に努めています。

 

※公益社団法人全日本トラック協会の事故事例資料「飲酒運転根絶に向けた飲酒運転根絶に向けたトラック

 運送業界の取り組みの強化について」は、同協会サイトからダウンロードできます(PDFファイル)。

●こんな事故が起こっています

軽貨物は出会い頭事故多発

10トントラックが高速道路で酒気帯び衝突

 

 さる3月8日午後3時前、福岡県久留米市の九州自動車道で、10トントラックが第3車線から第2車線に車線変更しようとした際、隣車線の斜め前を走っていた乗用車に衝突する事故が発生しました。幸いケガ人はいませんでした。

 

 かけつけた警察官は、トラック運転者(57歳)から酒の臭いがしたため、運転者の呼気を調べたところ、基準値の約3倍のアルコールが検出されたため、運転者を酒気帯び運転の疑いで逮捕しています。

 

 警察の調べに対して、運転者は鹿児島から大阪方面に向かう途中だったということで、酒気を帯びて運転していたことを認めています。  

■行楽期に向けて高速道路の渋滞に注意しましょう

 春の行楽シーズンが始まって、道路の通行量が増えています。インバウンド需要が回復しつつあり観光バスなどの運行も順調だと思われますが、とくに高速道路走行では注意が必要です。

 

 警戒したいのは、リニューアル工事やメインテナンス工事のため、高速道路のところどころで小さな渋滞が発生しやすくなっていることです。「この先、渋滞中」など電光掲示板の表示には注意を怠らないことが重要です。

 

 年末年始などで季節的に大渋滞が予測されるような場合は、運転者も警戒します。しかし、交通集中により一時的に渋滞が発生したり、小さな工事で短い渋滞ができているときは軽視しがちです。

 とくに、高速バスやトラック定期便などがルーティンの経路を走行していると、慣れた場所で油断しがちとなります。前方の渋滞車両を予測しないで走行すると、停止した車が急に現れたと感じ、あわててブレーキを踏む羽目に陥ります。

 

 毎日の点呼時を含めて、工事渋滞などを警戒するよう繰り返し声をかけましょう。

●こんな事故が起こっています

写真はイメージです。記事とは直接関係ありません。
写真はイメージです。記事とは直接関係ありません。

高速バスが渋滞最後尾に追突

 

 さる2019年5月24日、午後4時20分ごろ、滋賀県草津市の名神高速道路・草津ジャンクション(JCT)手前で、新名神に入るための「付加車線」で渋滞のため停止していた車列に、大型観光バスが追突、はずみで計4台が絡む玉突き事故が発生して女性1人が死亡し、重体となった子どもを含む16人が負傷する事故が発生しました。

 

 バスの運転者は「わき見をしていて前をよく見ていなかった」と供述しています。

 

 事故当時、このJCT付近は改良工事が行われていて、付加車線手前等の交通状況が少し複雑になっていたため、渋滞が発生しやすくなっていました。しかし、観光バス運転者は案内標識に目を奪われていたか、工事による交通状況の変化をよく把握していなかった可能性があります。

  

令和5年4月の安全運転管理ごよみ(APRIL/2023.4)

日  付 行 事 等

 1日(土)

 ~30

・20歳未満飲酒防止強調月間(国税庁/厚生労働省など)──20歳未満の者の飲酒防止を徹底するため、毎年4月にはポスターや各種媒体を通じて集中的に広報が行われます。飲酒運転に関連した資料も配布されます。

(詳しくは国税庁のwebサイトを参照)

 1日(土)

 

 ~30

・再配達削減PR月間(国土交通省/経済産業省など)──トラックドライバーの「働き方改革」適用に伴う物流「2024年問題」対策の一環。施行1年前を機に、4月を「再配達削減PR月間」とし、再配達削減に向けた取組みを各方面で強力に推進します(詳しくは国土交通省のwebサイトを参照)。

 1日(土)

 ~30

・「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」準備期間

 厚生労働省が主唱する令和5年の熱中症予防対策キャンペーンは、5月1日から9月30日まで。4月は準備期間として、夏期の暑熱環境下における作業計画の策定などを行なうよう呼びかけています。 

 1日(土)

・道路交通法の一部改正(施行)─自転車に乗用する人に対して、ヘルメットの着用が全年齢で努力義務化されました。自動運転レベル4も解禁されます。

 4日(火)

・第二京阪3人死亡事故から3年が経過──2020年4月4日昼2時ごろ、大阪府枚方市の第二京阪道路で路肩に2台のトラックを止めて荷台の幌をかけ直す作業をしていたところに後続の大型トラックが追突、20代から40代の男性3人が死亡しました。運転者は不注意で前をよく見ていなかったと供述しています。

 7日(金)

世界保健デー──世界保健機関(WHO)の設立記念日。世界各国で健康的な生活について考えてもらうためのさまざまなイベントが開催されます。

 8日(土)

タイヤの日──日本自動車タイヤ協会が制定。ドライバーにタイヤへの関心を高め、空気圧のチェックなどの啓蒙推進活動を行なっています(タイヤ協会のwebサイトを参照)。

 10日(月

法テラスの日(日本司法支援センター)──同センターの設立日を記念して、各地の法テラスでは、この日を中心に弁護士・司法書士などによる無料法律相談会が開催されます。

 10日

・瀬戸大橋開通記念日(34周年)──1988(昭和63)年、瀬戸大橋が開通し、本州と四国が橋で結ばれました。

 11日(火)

・4月の製品安全点検日

 経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。

 12日(水)

祇園暴走事故から11年が経過──2012年4月12日、京都市祇園で運転者が発作により車のコントロールを失い軽ワゴン車が歩行者をはねて運転者を含む7人が死亡し12人が重軽傷を負いました。勤め先の会社は倒産しています。健康起因事故への社会的関心が高まり道路交通法改正の一つのきっかけとなりました。

 17日(月)~  

 23日(

第64回科学技術週間──毎年4月18日の「発明の日」を含む1週間は「科学技術週間」と定められています。

 18日(火)

鹿沼クレーン車6人死亡事故から12年が経過──2011年4月18日、栃木県鹿沼市樅山町で「てんかん患者」の男性がクレーン車を運転中、てんかん発作が原因で意識を失い、集団登校中だった児童の列に突っ込み6人がはねられ全員が死亡しました。免許更新時の手続を見直すきっかけの一つとなりました。

 19日(水)

池袋高齢ドライバー暴走事故から4年が経過──2019年4月19日、東京・池袋で高齢者(87歳)が運転する車が暴走して歩行者などを次々にはね、自転車の母親(31歳)と幼女(3歳)が死亡、9人が重軽傷を負いました。

 19日(水)

・地図の日──日本で初めて精巧な日本地図を作った偉人・伊能忠敬が1800年の旧暦閏4月19日に江戸を出発し、蝦夷の地の測量へ出発したことにちなんでいます。別名「最初の一歩の日」とも言われます。

 20日(木)

・穀雨

 22日(土

・アースデイ(Earth Day)──地球環境について考える日として提案された記念日。すでに国連では3月21日をアースデイとして行事等を行ってきましたが、米国の学生を中心に4月22日のアースディ活動が盛り上がり、国連は22日を「国際母なる地球デー(International Mother Earth Day)」と定義しています。

 23日(

亀岡児童交通死事故から11年が経過──2012年4月23日、京都府亀岡市篠町で小学校へ登校中の児童と引率の保護者の列に無免許運転の軽自動車が突っ込み、計10人がはねられて3人が死亡、7人が重軽傷を負う事故が発生しました。危険運転致死傷罪は適用できませんでしたが、遺族の怒りは大きく、無免許運転事故への罰則強化を図る一つのきっかけとなりました。

 28日(金

洗車の日──自動車用品小売業協会は4月28日を「洗車の日」に制定し、前後にイベント等で洗車を呼びかけています。 

 4と28で「ヨイツヤ(良い艶)」と読む語呂合わせです。

 28日(金

労働安全衛生世界デー・国際労働災害犠牲者追悼日──「仕事における安全と健康のための世界の日」です。労働災害の犠牲者を追悼し再発防止を図る国際的な記念日として、2002年に国際労働機関(ILO)が国連の国際ディの一つと認定しています。

 29日(

関越道「高速バス居眠り運転」事故から11年が経過──2012年4月29日に群馬県の関越自動車道上り線藤岡ジャンクション付近でツアーバスが防音壁に衝突し、乗客7人が死亡、乗客乗員39人が重軽傷を負う事故が発生しました。

 この事故を契機に、ツアー貸切バス・高速バスの安全対策が強化され「高速乗合バス」に一本化されました。

 29日

・昭和の日

   
 4月上旬 令和4年中労働災害の動向について厚生労働省

 3月上旬~

 4月21

39回 安全衛生標語の募集──中央災害防止協会。

 「2023年度 年末年始無災害運動標語」、「2024年 年間標語」の募集。 

  締切りは4月21日。詳細は、同協会のWEBサイトを参照。

 ~4月末

・2023年度の「安全衛生標語」募集──陸上貨物運送事業労働災害防止協会。「荷役」「交通」「健康」の3部門で募集し、秋に開催する全国大会で顕彰。締切は4月15日、詳しくは、同協会のWEBサイトを参照。

 2022年12月 

 4月30日

・令和4年度 安全衛生教育促進運動──中央労働災害防止協会(中災防)が提唱し展開する活動。年間計画を定めて、雇入れ時教育、特別教育などの義務付けを踏まえ安全衛生教育の確実な実施を促しています。特にコロナ禍で安全衛生教育が十分行えなかった状況の改善を求めています。

 4月下旬

・2023年3月中の交通事故死者数統計の発表警察庁

 

 ◆4月の日没時刻 国立天文台 暦計算室による)

1日(土 福岡 18:38

大阪 18:19

東京 18:02

札幌 18:00

15日(土

福岡 18:49

大阪 18:30

東京 18:14

札幌 18:16

30日(日 福岡 19:00

大阪 18:42

東京 18:26

札幌 18:34

早めのライト点灯で事故防止
「早めにつけよう おもいやりライト運動に
 取り組みましょう!

 4月の日没時刻は遅く、夕刻も非常に明るく感じます。しかし、菜種梅雨といわれるほど雨が多く、天候の悪い日などは日陰が急に見えにくくなりますので注意しましょう。

 

 新学期を迎えて薄暮時間に遊ぶ児童・生徒や夕刻の買い物などに出かける人が増えますので、日没前後は非常に危険であることを意識してください。

 

 あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。 

「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。


 詳しくは、おもいやりライトのサイトを参照してください

 

 JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
 JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。

 ※詳しくは JAF Safety Light のサイトを参照してください

 

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