タイヤの管理では、空気圧チェックと残り溝の確認、トレッドの傷などがないかを確認させておきましょう。
タイヤ空気圧は1か月に5%ほど自然低下すると言われていますので、月に1回程度は調べておきましょう。
なお、空気圧の低すぎるタイヤは高速道路でバースト事故を起こす原因となります。
また、乾いた路面では、残り溝がなくても制動距離に大きな変化はありませんが、雨天時には排水機能が低下するため、制動距離が非常に長くなる恐れがあります。スリップサインがでていないかにも注意しましょう。
6月はそろそろ南から発達して北上する梅雨前線の影響により、雨の日が目立ち始めます。雨天時の事故防止運転を指導しましょう。
運転管理面では、雨天時の安全走行には欠かせないタイヤ・足回りを中心とした車両の点検・整備を徹底してください。
また、6月は全国安全週間の準備期間であり、転倒防止運動の強化月間でもあります。職場の危険要因を洗い出し、来月の安全週間までに管理・指導を徹底しましょう。
健康面では、引き続き熱中症などの予防を呼びかけておきましょう。
●雨天時の事故に注意しましょう
スリップは、車だけではありません
雨の日はスリップに注意して運転する必要があるのはもちろんですが、滑るのは四輪車だけではありません。
カーブの手前などでは、速度を落としてハンドルを緩やかに操作しないと、二輪車や自転車がスリップすることが多くなります。
二輪車が白線などで滑る危険も予測
また、二輪車や電動キックボードなど左右のバランスが悪い乗り物は、横断歩道や道路標示の白線のほか、マンホールの上など雨のため摩擦係数が少なくなった部分でハンドルを切る操作などをした際に、滑って転倒するおそれがあります。
雨天時は、自車のスリップに注意するだけでなく、前後や左右を走行している二輪車などの転倒も警戒しながら走行してください。
雨の日はバイクや自転車こそ
滑りやすいと意識しましょう
●低気圧がきたら、強い風を警戒しましょう
突風による看板事故などに注意
最近、豪雨による大きな被害を伝えるニュースをしばしば目にしますが、低気圧で気をつけたいポイントは、雨だけでなく風の状況です。
強い低気圧が接近すると、大気の状態が非常に不安定になります。たとえば、さる2023年6月28日、滋賀県では南から暖かく湿った空気の流入や上空の寒気の影響で、活発な積乱雲が発生して、八幡市で突風と見られる現象が起こり、10棟の建物の屋根瓦が飛ばされるなどの被害がありました。
気象台は「竜巻注意報」などを発令し注意を呼びかけていました。
過去には、爆弾低気圧のために看板などが飛来したり、車が横転する被害にあった事故もあります。強風時には不要不急の運行を避けるようにしましょう。
イラストは気象庁提供「雨と風」より
●雨の日は横断者の発見が遅れがちです
雨の日の夜間は右からの横断者を意識
雨の日は見通しのよい直線道路でも横断者の発見が遅れがちになりますので、注意しましょう。雨滴がフロントガラスや運転席横の窓につくと、ワイパーで拭っているとは言え、やはり外の視界が狭くなってきます。
とくに右側からくる横断者は予測していないと見落としがちになります。
さらに怖いのは、夜間に右から横断してくる歩行者の見落としです。
前方を照らす車の前照灯は、対向車の眩惑を防ぐ目的で少し左に偏っていますので、右側の照射範囲が相対的に小さいのです。
距離のある右側から横断を始める歩行者は、遠くにいるうちから発見しておく必要がありますが、反射光などが散乱して見えにくく、見落としがちとなります。
雨の夜はとくに、右側への注意を高め、速度を落として走行しましょう。
雨の夜間は、視界が狭くなって、
歩行者の発見が遅れがちとなります
★下の項目をチェックし、すべてハイとなることを目指してください
・雨天時はカーブ付近での自車や他車のスリップを予測しておく
・雨が降ってきたら、前後の車間距離を意識して運転するよう心がけている
・雨の日は「濡れたくない」心理から、歩行者も危険行動をしがちと予測する
・雨が降ってきたらハンドル操作を穏やかにするよう心がけている
・夜に路面が濡れているときは、停止線や横断歩道の見落としに注意する
・雨の日はカーブミラーも見えにくいので、交差点での確認を慎重にする
・低気圧が接近しているときには豪雨だけでなく突風にも注意する
・雨の高速道路では速度規制に注意し、減速して車間距離を多めにとる
・雨の日は、右から横断する歩行者の見落としに注意する
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
ハイ・イイエ
タイヤのトラブルなどを防ぐ
6月は雨が多く、気圧配置によって集中豪雨による広範囲な災害が発生しやすくなります。
車両管理面では、タイヤ・ブレーキなど足回りやワイパー・ライト等の点検・整備をしっかり実施しておくことが重要です。
タイヤの管理では、空気圧チェックと残り溝の確認、トレッドの傷などがないかを確認させておきましょう。
タイヤ空気圧は1か月に5%ほど自然低下すると言われていますので、月に1回程度は調べておきましょう。
なお、空気圧の低すぎるタイヤは高速道路でバースト事故を起こす原因となります。
また、乾いた路面では、残り溝がなくても制動距離に大きな変化はありませんが、雨天時には排水機能が低下するため、制動距離が非常に長くなる恐れがあります。スリップサインがでていないかにも注意しましょう。
タイヤの空気圧啓蒙チラシ
●こんな事故が起こっています
タイヤバーストから車両火災発生
2024年2月9日午後4時前、静岡市葵区の新東名高速道路「北沼上トンネル」下り線で大型トラック(キャリアカー)のタイヤがバーストし、その後タイヤから火が出て車両火災となりました。
トラック運転席付近が激しく燃え、40代の男性ドライバーは通報後、病院に搬送されましたが軽いやけどですみました。トンネルは、長さおよそ1300mで、出入り口付近からは一時黒い煙が立ちのぼりましたが、トンネル内に残っていた後続車の乗員等も全員が消防隊に救助され、ケガはありませんでした。
この事故で、新東名の一部区間が上り線は5時間、下り線は15時間ほど通行止めとなりました。また、トンネル内施設も大きく損傷しました。復旧作業に伴い、現場の区間では4月中旬まで車線規制が続きました。
火災事故のニュース映像より
NEXCO中日本によると、管内の車両火災事故は「月平均2回以上」発生し、通行止め時間は「平均で5時間以上」と長時間にわたっています。
同社のチラシによると「車両火災により道路や設備が損傷した場合は、道路法に基づき、復旧に要した費用をドライバー本人や雇用主に請求します」と注意を促し、エンジントラブルやタイヤ・バーストに起因する火災が多いとして、日常の車両点検、出発前の点検を呼び掛けています。
●ワイパーブレード等の点検も忘れない
視界を確保し、見落としを防ぐ
意外に運転者が軽視しがちなワイパーブレードゴムやウインド・ウォッシャ液ですが、雨の多い時期は、視界確保のために重要な部品ですので、チェックを促しましょう。
ワイパーブレードのメーカーで構成する日本ワイパーブレード連合会(JWF)は、6月6日を「ワイパーの日」として制定。年1回は点検するように呼びかけています。
ワイパーやウインド・ウォッシャ液が車検等で問題になるのは、ワイパーが全く動かなかったり、ウォッシャ液が全く出ないといったケースです。
ただし、ゴムが劣化し緩んでいて、拭き取りが十分にできない場合、車検は通っても危険ですので、交換しておきましょう。
ウォッシャ液の出方が十分でない場合は、ノズルが詰まっていないか点検させてください。
少なくとも年に1回は
ワイパーの点検をしよう
【参考WEBサイト】
・トンネル内で火災が発生!(NEXCO中日本 WEBサイト)
・点検整備不十分・整備作業ミスに起因する事故(国土交通省 WEBサイト)
・その緩みが、命を奪う!(自動車点検整備推進協議会 WEBサイト)
●熱中症を事前に防ぎましょう
アプリが知らせる「熱中症の危険」
6月になると、熱中症にかかる人が激増します。温度だけでなく湿度が上昇して、暑さ指数=WBGT値が高くなってくるからです。
最近、スマートフォン無料アプリが発達していますので、WBGT値が高まっているとき、スマートフォンの位置情報で、熱中症になる危険を簡単に表示してくれるようになりました。
熱中症のアプリは、危険度ランクを5段階評価あるいは、4段階評価で表示します。
5段階の場合は、日本体育協会が設定した基準による熱中症危険度で、「運動が原則禁止」とか「激しい運動は禁止」、「積極的に休憩」などを具体的に示してくれます。
また4段階では、日本生気象学会が設定した基準をもとにした熱中症危険度で、危険(高齢者では安静でも危険)、厳重警戒(炎天下の外出を避ける)といった行動指針となります。
いずれの危険度でも、WBGT値が31℃以上では、非常に熱中症危険度が高まりますので、その表示が見やすくなり、強調されます。
ニュースなどでも熱中症情報が豊富に手に入る様になっていますが、これらのアプリを活用することで、自己防衛してください。
気象情報アプリの活用も役立ちます
なお、熱中症に特化したアプリをインストールしなくても、普段使用している気象情報の無料アプリを活用する方法があります。
スマートフォンで、気象情報会社のウェザーニュースやYohoo・お天気アプリなどを使用している人は多いでしょう。これらのページからも気温や湿度、暑さ指数がわかります。
気象アプリにも特定の地域(たとえば1平方キロあたりなど)の範囲ごとに、WBGT値から算出した危険度をピンポイントで知らせるサービス、熱中症警戒アラートをプッシュ通知するサービスなどが含まれています。
また、熱中症情報のメニューを表示してみると、熱中症チェックシートなども装備されていて、14項目の質問に答えると、熱中症のおそれの度合いなどを診断してくれます。
気象アプリで使えるチェックシート
屋内が安全とは限りません
「屋外活動は危険」とアプリが知らせたとき、室内だから大丈夫と感じそうです。
しかし、同じ地方の同じ日に屋外で活動している人が熱中症にかからないのに、倉庫のような屋内で働いている労働者が熱中症になる危険度が高い、ということもあります。
日光を遮る屋内の方が安全だ、と思い込むのは禁物ということです。
なぜなら、室内の空調設備がしっかりしていて温度・湿度の管理ができていればいいのですが、ともすると窓を閉めた屋内は、風の流れがなく、屋外よりも「湿度が高くなっている」ことがよくあるからです。
さきほど紹介したように、熱中症の危険は湿度の高いときに高まりますので、屋内で日差しがなくても、湿度が高いと感じたときには、窓を開けて喚気をする、扇風機をかけるなど対策をとってください。また、倉庫などには温度計だけでなく湿度計あるいはWBGT計を完備しておきましょう。
■厚生労働省関連WEBサイト
6月は安全週間の準備期間です
7月に実施される全国安全週間の前に6月は準備期間として、事業所全体で安全に関する総点検を実施しておきましょう。
道路における交通災害の防止は重要ですが、構内や作業現場でも事故が発生しています。誘導担当の作業員がフォークリフトやトラックにひかれたり、運転者が荷台や車両の天井から転落するといった事故が発生しています。
墜落・転落事故やフォークリフト事故防止のための情報を集めて、この機会に管理・指導を徹底しましょう。
また、物流現場や製造工場の出荷場所、流通業の配送拠点などでは、ロールボックスパレット=「カゴ台車」による労働災害が多発しています。
ロールボックスパレットが原因となって荷物の下敷きになるなどの労災事故も発生していることに留意しましょう。
安全週間の実施要綱は → こちらから
危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全」
・実施期間/7月1日から7月7日まで
・全国安全週間の実効を上げるため、6月1日から6月30日までを準備期間とする
また、厚生労働省では6月を転倒災害の重点取組期間として、転倒災害防止対策の確認・徹底を行うことも呼びかけています。
具体的には、次のようなポイントが挙げられています。
●4Sの徹底(整理、整頓、清掃、清潔)
●転倒しにくい作業方法
●その他の対策
●安全担保には値上げの要請が不可欠
自動車運転者の働き方改革が適用され2か月が経過しました。現場では、運転者不足や時間短縮によるやりくりに苦労していると思いますが、目的は運転者の働く環境の改善であり、それには安全面の向上も含まれます。
しかし、運転者の採用経費や安全運転教育の経費も上昇し、運送事業者の負担は増していますので、この課題をクリアするためには、運賃の値上げが不可欠です。安全を担保するためには、相当な賃金で運転者が働けるようにすることが重要です。
現場を預かる運行管理者も、荷主や旅行会社などの顧客と運賃交渉を行うスタッフに対し、現場におけるコスト上昇に関するデータの提供を積極的に行いましょう。運賃交渉では、相手から必ずデータの提出を求められるからです。
たとえば、以下のようなコストの上昇を数値化して訴えてください。
安全を担保するためには、
相応のコストがかかります
また、今まで「見えないコスト」として運送事業者や運転者が負っていた、「契約にはない荷物の売り場陳列」「フォークリフト・パレット等を使わない手荷役の強要」「荷待ち・客待ちスペースを提供しないまま長時間の待機」「運賃上昇にスライドした手数料(旅行会社)の引き上げ」「運行行程・経路を変更しても追加運賃なし」などの行為を正すように交渉しましょう。
非効率な商習慣が運送事業者の時間を奪い、結局、日本経済を劣化させてきました。下請け間で相談して「今後、手荷役は料金を請求します」と元請・荷主に申請した事業者もあります。
これらのコストは、本来、荷主等が負うべきものです。しかし、長年の商習慣をたてに運送事業者に不当に負担させていたものですから、この機会に撤廃するように申し入れましょう。
国土交通省では6月を『不正改造車を排除する運動』の強化月間として、ポスター及びチラシなどの啓発とともに、全国で街頭検査が計画されています。
とくに次に示すような悪質な改造については整備命令が発令され、これに従わないときには厳しい処分が行われます。
不正改造者が整備命令に従わない場合には50万円以下の罰金が科せられますし、不正改造を実施した者は6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金が科せられます。
国土交通省配布の「不正改造排除PRチラシ」より
日 付 | 行 事 等 |
1日(土)~ 30日(日) |
・全国安全週間準備期間 6月は、7月1日から実施される全国安全週間の実効を上げるための準備期間です。総合的な安全管理の総点検を行いましょう。 ■2024年度 安全週間スローガン 「危険に気付くあなたの目 そして摘み取る危険の芽 みんなで築く職場の安全」 詳しくは厚生労働省、中央労働災害防止協会サイトを参照。 |
1日(土)~ 30日(日) |
・不正改造車を排除する運動強化月間──毎年6月は、交通の安全確保と公害を防止するため、車の不正改造の取締りを特に厳しくする強化月間です。違法マフラー等悪質な不正改造の排除に向けた街頭検査などが実施されます。 |
1日(土)~ 30日(日) |
・環境月間──6月5日の環境の日(世界環境デー)を含む1か月間は、「環境月間」となっています。 |
1日(土)~ 7日(金) |
・がけ崩れ防災週間──国土交通省が制定。がけ崩れによる災害防止に関する意識啓発や情報提供を強化します。地震や大雨被害のあった地域はもちろん、土砂災害特別警戒区域に指定されている地域では、日頃から警戒が必要です。 |
2日(日)~
8日(土) |
・危険物安全週間 ──消防庁が制定し、毎年6月の第2週(日曜日から土曜日までの1週間)、ガソリン等の危険物に対する自主保安体制の確立を呼びかけています。 ■2024年度 推進標語 「次世代へ つなごう無事故と 青い地球」 詳しくは(財)全国危険物安全協会のWEBサイトを参照。 |
5日(水) | ・世界環境デー(環境の日・World Environment Day) |
5日(水) |
・東名あおり運転事故から7年──2017年6月5日、パーキングエリアで注意されたことに腹をたてた運転者が、ワゴン車に対しあおり運転を繰り返し、東名高速道路の追越車線に停車させ、そこにトラックが追突、ワゴン車の運転者夫婦が死亡する事故が発生しました。運転者は危険運転致死傷罪で懲役18年の刑を言い渡されました。警察庁は「あおり運転」に対する取締りを厳しくする方針を明確にし、政府はあおり運転の厳罰化のため、道路交通法・刑法の改正案を国会に提出しました。 |
5月31日(金)~
6日(木) |
・禁煙週間──5月31日の世界禁煙デーから6月6日までの1週間。世界中で禁煙やタバコと健康に関するキャンペーンが行われます。詳しくは厚生労働省のWEBサイトを参照してください。 |
6日(木) |
・ワイパーの日──日本ワイパーブレード連合会が制定しました。安全な視界確保のため年1回のワイパー点検を奨励しています。 |
6日(木) |
・砂川市一家5人死傷事故から9年──2015年6月6日、北海道砂川市の砂川の交差点で、飲酒運転の車両2台がスピードを競うために赤信号に進入、一家5人の乗る軽ワゴン車に衝突し、4人が死亡、1人が重傷を負いました。時速110キロを超える速度で衝突するなど、悲惨な大事故となり、2016年11月10日、札幌地裁は危険運転致死傷罪で求刑通り運転者2名に懲役23年の判決を言い渡しました(その後、札幌高裁がいずれも控訴を棄却し判決が確定)。 |
10日(月) |
・入梅(暦の上での梅雨入り) |
11日(火) |
・6月の製品安全点検日──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。 |
13日(木) |
・名神竜王トラック追突事故から5年──2019年6月13日、滋賀県竜王町の名神高速道路線で大型トラック(冷凍車)の運転者が一瞬の居眠りで渋滞に気づくのが遅れて乗用車に追突、乗用車にいた20代の乗員3人を死亡させる事故を起こしました。運転者は事故の約15分前に眠気を覚えたにもかかわらず我慢して走行していました。運行管理面でも、休息期間が不足していて、運行指示書は作成されず、運転者に休息や休憩場所を決めさせていたなど、多くの問題点が指摘されています。 |
16日(日) |
・父の日(6月第3日曜日) |
18日(火) |
・北海道八雲町トラック衝突事故から1年──2023年6月18日午前11時55分ごろ、北海道八雲町の国道5号で養豚業者の大型トラックが対向車線にはみ出し都市間高速バスと衝突、双方の運転者とバスの乗客ら計5人が死亡し12人が重軽傷を負いました。トラック運転者は前日から体調不良を訴え、事故直前には心筋梗塞発作を起こしていました。当日、安全運転管理者は不在で健康観察等も書類のみで自己申告など、ずさんな管理実態が明らかになり、安全運転管理者と上司が業務上過失致死傷の疑いで書類送検されています。 |
20日(木)~ 7月19日(水) |
・「ダメ。ゼッタイ。」普及運動──麻薬・大麻・危険ドラッグ等の薬物乱用を防止するため、厚生労働省と公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センター、都道府県による広報・啓発活動が展開されます。 |
21日(金) |
・夏至──北半球ではこの日が1年のうちで最も昼の時間(日の出から日没まで)が長くなります。 |
24日(月) |
・池袋危険ドラッグ暴走事故から10年──2014年6月24日、池袋駅西口付近の路上で、暴走したRVが歩行者に突っ込み7人が死傷する事故が起こりました。RVの運転者は脱法ハーブを吸った直後に運転し、意識が朦朧とした状態で事故を起こしました。この前後に同種の事故が多発、事故当時は法規制にかからない「脱法ドラッグ」も多数ありましたが、同年7月15日に指定薬物の省令が改正され取締りが強化されました。 |
25日(火) |
・指定自動車教習所の日──全日本指定自動車教習所協会連合会が制定。1960年のこの日、改正道路交通法が施行され公安委員会が指定した自動車教習所を卒業すると運転免許取得時の技能試験が免除される制度が定められました。「625ムジコ=無事故」の語呂合わせにもなっています。 |
26日(水) |
・雷記念日──930年(延長8年)に起きた清涼殿への落雷で大納言・藤原清貫が亡くなったことに端を発します。落雷は策略により太宰府に左遷され客死した菅原道真の祟りと信じられ道真公は名誉を回復。これによって菅原道真は雷の神「天神」と同一視されるようになりました。 |
26日(水)~ 28日(金) |
・安全工学シンポジウム2024(日本学術会議 総合工学委員会) 日本学術会議(東京都港区六本木7-22-34)ならびにオンライン配信(ハイブリッド開催予定) 詳しくは、同シンポジウム事務局のWEBサイトを参照してください。 |
28日(金) |
・八街市児童5人死傷事故から3年──2021年6月28日、千葉県八街市で飲酒運転の白ナンバートラックが下校児童の列に突っ込み児童2人が死亡し、3人が負傷しました。運転者の男からはアルコールが検出され業務中の飲酒による事故であることが判明、日常的に飲酒運転を繰り返していたこともわかりました。2022年3月25日、千葉地裁は、危険運転致死傷罪で男に懲役14年の実刑判決(求刑懲役15年)を言い渡しました。当時、白ナンバー(安全運転管理事業所)にアルコール検知義務がなかったことから、政府は道路交通法施行規則を改正、安全運転管理者によるアルコール検知等が義務づけられました。 |
28日(金) |
・雨の特異日──前後数日間も、1年で最も雨の降る確率が高くなっており、東京では53%の確率で雨が降ると言われています。 |
28日(金) |
・福井地震から76年──1948年6月28日午後4時13分頃、福井県嶺北地方北部を震源としてマグニチュード7.1の直下型地震が発生、福井市では当時の震度階級としては最大の震度6を記録しました。福井平野のほぼ全域に甚大な被害をもたらし、石川県内の被害も合わせると死者3,769人、負傷者2万2000人以上、全壊した家屋はおよそ3万6000戸に上りました。被災地域を流れる九頭竜川の堤防が地震による被害を受けた上、地震の約1か月後の7月下旬に記録的大雨が降ったため、堤防が決壊するなどして水害が発生し、複合災害を引き起こしました。第二次大戦後に発生した震災としては、東日本大震災と阪神・淡路大震災に次いで、3番目に多い犠牲者を出しています。 |
28日(金)~ 7月8日 |
・平成30年7月豪雨発生から6年──2018年6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方を含む全国的に広い範囲で集中豪雨が発生。台風7号および梅雨前線等の影響によるもので、死者224名、行方不明者8名、負傷者459名にのぼる被害がでました。 |
30日(日) |
・御堂筋「低血糖事故」から10年──2014年6月30日、低血糖症による意識障害から、男性がワゴン車を運転して3人に重軽傷を負わせる事故が発生、運転者は禁錮1年6月(執行猶予3年)の判決を受けました。 |
~9月 |
・「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」期間 厚生労働省が主唱する今年の熱中症予防対策キャンペーンは、2024年5月1日から9月30日まで。政府全体の取組みである熱中症予防強化月間の7月を重点取組期間としています。環境省・気象庁による「熱中症警戒アラート」(熱中症の危険性が高まった警戒呼びかけ)も参照。 |
6月下旬~ 9月上旬 |
・交通安全ファミリー作文コンクールの募集 (応募締切は9月上旬──詳しくは、警察庁のWEBサイトを参照) |
6月1日~ 9月30日 |
・夏の省エネキャンペーン──エネルギー消費の大きなピークの季節を迎え、省エネキャンペーンが行われます。 |
4月~7月 |
・貸切バスに対する事業者講習会及び街頭監査を実施──バスの繁忙期を迎えて、輸送の安全を確保することが求められているため、国土交通省では、運行管理者等を対象とした事業者講習会を開催するとともに、全国一斉に該当監査を実施しています。 監査実施場所は観光施設(駐車場)、高速道路SA、主要駅、空港等 |
6月中旬 | ・2024年5月末までの交通事故発生状況発表(警察庁) |
6月下旬 |
・2024年5月分 トラック輸送情報(国土交通省) |
◆6月の日没時刻 (国立天文台 暦計算室による)
1日(土) | 福岡 19:24 |
大阪 19:06 |
東京 18:52 |
札幌 19:07 |
15日(土) |
福岡 19:30 |
大阪 19:13 |
東京 18:59 |
札幌 19:16 |
30日(日) | 福岡 19:33 |
大阪 19:15 |
東京 19:01 |
札幌 19:18 |
6月は21日の夏至前後が1年で最も昼間の時間が長くなる時期です。全国で日の入り時刻は午後7時台となり、夕方が長く明るく感じます。
一方で、梅雨前線が北上してきて、雨の日が多くなり、1日中ずっと薄暗いといった日も少なくありません。雨の日は、迷わずにライトを点灯して、自車の存在をアピールしましょう。
また晴れ間がある夕方には、自転車や二輪車などでツーリングをする人が増える時期でもあります。薄暮時には見落とす危険が増しますので、ライトで警戒を与えることは重要です。
あなたが点灯することで歩行者や自転車などからもあなたのクルマが確認しやすくなります。
「おもいやりライト運動」は、夕暮れ時のヘッドライト早期点灯をドライバーに呼びかけて交通事故を削減する運動です。全国で点灯活動を展開する運転者が増えています。
JAF(日本自動車連盟)も早期ヘッドライト点灯キャンペーンを展開しています。
JAFのインターネットWEBサイトではライト点灯
に関して様々な情報提供が行われます。
※詳しくは JAF Safety Light
のサイトを参照してください