2013年

5月

10日

2013年 6月の運転管理

■雨天時の安全運転を指導しよう

 6月は梅雨入りの季節。雨天走行の注意点を指導しておきましょう。

 最近、集中豪雨による道路冠水被害なども多発しています。気象条件によっては運行計画の見直しをする必要があります。

 また、7月1日から始まる全国安全週間の準備期間となっています。職場の安全点検を実施するとともに、運転業務におけるリスクアセスメントも行いましょう。

 

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雨天時の多発事故

■スリップによる路外逸脱などに注意

 交通事故総合分析センターの調査によると、雨天時(降水時)に死亡事故がもっとも増加するのは、車両単独で工作物へ衝突する事故(非降水時の1.88倍)であり、次に多いのは車両相互の正面衝突事故です(同1.53倍)。

 これは、雨によるスリップが関係していると考えられます。車輪がスリップして路外に逸脱したり対向車線にはみ出すことで事故が多発しているのです。

 

 スリップ事故を起こさないためには、まず路面の状態に見合ったスピードに減速することが重要です。スピードを落とせば、カーブを曲がりきれなかったり、あわてて急ブレーキを踏む恐れが少なくなるからです(イタルダ・インフォメーション№34より)。

スリップ事故

こんな事故が起こっています
雨でスリップし路外逸脱で2人死亡

 2012年6月9日午後1時35分頃、福島県いわき市で男女3人が乗った軽乗用車が市道のカーブで川に転落。乗っていた親子2人が死亡したほか、同乗の男性も傷を負いました。
 車は緩やかな左カーブを右側に逸脱し、2メートル下の川に落ちて、運転者親子が水死したものです。
 事故当時、雨で路面が濡れていたためスリップしたものとみられています。

 

■雨天時は横断歩道での歩行者事故に注意

 雨天時に死亡事故が増加する3番目のパターンは、横断歩道を横断中の歩行者事故です(非降水時の1.31倍)。雨天時は横断歩道が雨で見えにくくなることと関係しているようです。

 とくに雨の夜間は視界が悪化して歩行者の姿が発見しにくくなり、横断歩道の標示も路面の水分がライトを反射して認識できなくなることがあります。

 

 路面標示が雨で見えない場所でも、横断歩道付近に右のような標識が設置されていることはありますので、雨の夜はとくにスピードを落として、標識・標示に注意しながら走行しましょう。

アンダーパス 冠水危険
  豪雨時はアンダーパスに注意しよう

■集中豪雨などによる道路冠水を警戒

 昨年も6月には各地で豪雨災害が相次ぎました。梅雨前線の影響で局地的に大雨が降ると、道路の冠水や土砂崩れによる通行止めなどが発生するので注意が必要です。今後は7月初旬まで集中豪雨に気をつけましょう。


 なお、冠水時にもっとも危険な場所は、高架やガードの下を通り路面が低くなっているアンダーパスです。安易にアンダーパスに入って身動きがとれなくなることもありますので、豪雨時は通行しないように指導しましょう。

 アンダーパス走行を避けるために、雨天時の迂回路を決めておくことも重要です。

【※2012年6月の大雨災害】
●梅雨前線や低気圧の影響で、日本列島は6月21日から22日午前にかけ、九州から関東の広い範囲で激しい雨に見舞われました。
●和歌山市南部では住宅への浸水や道路の冠水のほか、交通に乱れが出るなどの被害が相次ぎました。
●高知県土佐清水市では、21日午後7時までの24時間降雨量が6月で過去最多となる221ミリを記録。1人が死亡しました。
●奈良県内では東吉野村等で国道沿いに土砂崩れが発生し通行止めになりました。
●大阪府では堺市など5市で床上・床下浸水がありました。
●東海や関東でも22日朝、局地的に激しい雨が降り、1時間の降水量は東京・羽田で47ミリ、千葉県船橋市で39ミリ、東京都江戸川区で38ミリを観測しました。

  ■重点推進項目

すべての安全運転管理担当者の皆さんへ

■全国安全週間準備期間の活動を

 全国安全週間は7月1日から7日までの1週間ですが、実質的な安全活動は、6月の準備期間中から実施する必要があるでしょう。

 最近、労働災害の増加が問題となっていますので、この機会に職場の安全チェックをもう一度徹底しておきましょう。

 

 労働災害による死傷者数は、平成22年から3年連続増加していて平成24年の死傷者数は前年比2%の増加、死亡者数は前年比6.7%の増加となっています。

 また、最近の傾向としては産業構造の変化等により製造業、建設業等における労働災害の占める割合が減少し、小売業、社会福祉施設等の労働災害の占める割合が増加しています。

全国安全週間ポスター

※全国安全週間の広報ポスターを作成しました。

 安全週間のスローガンと、フォークリフトやドライバーのイラストを掲載しています。事業所の壁に貼っていただいたり、リーフレットとして配布するなどご活用ください。

 

  → 【ダウンロードはこちらから】

熱中症予防

■熱中症の発生を警戒しましょう

 6月は急激に気温が上がり湿度も高いことから熱中症の危険が増し、6月中旬から熱中症による死亡災害が発生します。日中の休憩時間を確保し、長時間の作業を避けるようにしましょう。

 また、自覚症状の有無にかかわらず水分・塩分の定期的な摂取が必要であることを指導しておきましょう。

 熱中症の警戒指標として環境省から暑さ指数(WBGT)予報が公表されていますので指導の参考にしてください。

 以下はWBGTをもとにした熱中症予防の生活指針(日本生気象学会)です。

  • 25度未満注意 激しい運動や重労働時には発生する危険性あり。
  • 25~28度警戒 運動や激しい作業をする際は定期的に十分休息する。
  • 28~31度厳重警戒 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
  • 31度以上危険 高齢者においては安静状態でも熱中症が発生する危険性が大きい。外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。

■点検・整備の徹底を

 雨の多い時期には、足回りの点検・整備を徹底しましょう。

 スリップサインの出たタイヤであっても、乾いた道路では走れますが、雨天時には大変危険です。早急に交換する必要があります。

 

 また、タイヤの空気圧などに注意を促しましょう。空気圧が低いと燃費が低下するだけでなく、高速道路などでのハイドロプレーニング現象が発生しやすくなるからです。

【事業用自動車の運行管理者の皆さんへ】

■安全性優良事業所の申請準備

 貨物運送事業におけるGマーク(安全性優良事業所)申請書類の頒布期間は平成25年6月28日(金)までです。書類は地方貨物自動車運送適正化事業実施機関(都道府県トラック協会内)で頒布されています。

 文書による申請受付期間は7月1日から14日までの2週間ですが、今年度からインターネット上で申請書作成を行う Web 申請がすでに行われています(7月11日(木)までアクセス可能)。  → こちらを参照

 安全性優良事業所のインセンティブとしては、IT点呼に係る要件が拡大され車庫や携帯型端末での点呼が可能になるなど、運行管理の効率化を図ることができます。

■リスクアセスメントの導入

 事業用自動車の現場では、製造業や建設業に比べて、リスクアセスメントなどの対策にはまだ課題があると言われています。

 運転業務は一人でするものであり、工場のように作業を標準化・定式化できないので、なかなかリスクの見積りや確定的な事故防止対策が立案しにくいでしょうが、陸上貨物における荷役作業での安全対策などには、製造業の先例に学ぶ点が多いと思われますので、ぜひ検討しましょう。

  → 厚生労働省のリスクアセスメント(荷役作業)資料へ

■危険な作業の洗い出しはしていますか?

 厚生労働省の指針では、リスクアセスメントの対象を

「過去に労働災害が発生した作業、危険な事象が発生した作業等、労働者の就業に係る危険性又は有害性による負傷又は疾病の発生が合理的に予見可能であるもの」としています。

 また、過去に災害やヒヤリハット等がなくても、合理的に考えて負傷又は疾病が発生する可能性のある業務はすべて対象になります。

 

 交通事故はもちろんのこと、トラック積込時に荷台から転落する危険や、構内でフォークリフトなどが関連した墜落・挟まれ被害、あるいは新型インフルエンザ感染可能性、放射性汚染物質の輸送などもリスクアセスメントの対象になると思われます。転落防止用の装置設置やフォークリフトの安全教育、ドライバーの感染予防措置などできる対策を検討してください。

リスクアセスメント
厚生労働省の資料より(図はプレス機械の例)
厚生労働省の資料より(図はプレス機械の例)

厚生労働省の資料より
厚生労働省の資料より

■6月の管理ごよみ(2013年/平成25年)

 日  付   行 事 等

1日(土)~

30日(日)

・全国安全週間準備期間

──7月1日から1週間実施される安全週間の実効を上げるため、6月は安全活動の総点検を実施します。

■平成25年度 安全週間スローガン

 「高めよう 一人ひとりの安全意識 みんなの力でゼロ災害

詳しくは、厚生労働省または中央労働災害防止協会のWEBサイトを参照。

1日(土)~

30日(日)

不正改造車を排除する運動強化月間

──毎年6月は、危険、迷惑な車の不正改造の取締りを特に厳しくする強化月間。街頭検査などが実施されます。

1日(土)~

30日(日)

環境月間──6月5日は環境の日(世界環境デー)、この日を含む1か月間を「環境月間」として、エコライフ・フェア2013(6月1日(土)・2日(日))が渋谷区代々木公園で実施されるなど各地で環境イベントが実施されます。

1日(土)~

30日(日)

暴走族取締強化期間──例年、夏期になると暴走族のい集、暴走行為が活発化します。そこで、警察では夏期前のこの時期に、暴走族を許さない環境を作るために取締りを強化します。

1日(土)

・気象記念日──1875年(明治8年)のこの日、 現在の気象庁に当たる東京気象台が創設されました。

2日(日)

8日(土)

・危険物安全週間

 ──消防庁が制定。毎年6月の第2週(日曜日から土曜日までの1週間)、ガソリン等の危険物の自主保安体制の確立を呼びかけている。

 平成25年度推進標語

「あなたこそ 無事故を担う 司令塔」

 詳しくは(財)全国危険物安全協会のWEBサイトを参照。

3日(月) ・運行管理者試験(第1回)のインターネット申請期限/試験日8月25日(日)──詳しくは、こちらを参照。
4日(火) ・虫歯予防デー
5日(水)

・世界環境デー(環境の日)

6日(木) ・ワイパーの日──日本ワイパーブレード連合会が制定し、梅雨入り前に年1回のワイパーの点検・交換を呼びかけています。

8日(土)~

9日(日)

・日本交通心理学会 第78回大会

 於・比治山大学 詳しくは学会事務局WEBサイトを参照

11日(火)

・6月の製品安全点検日

──経済産業省は、毎月第二火曜日を「製品安全点検日」として、製品の安全な使用法やリコール製品等について情報提供・注意喚起を行っています。

11日(火) ・入梅
14日(金) ・運行管理者試験(第1回)の申請期限/試験日は8月25日(日)──詳しくは、こちらを参照。
16日(日) ・父の日(6月第3日曜日)

21日(金)

・夏至

 

………………………………………………………………………… 

6月1日~

9月30日

・夏の省エネキャンペーン──エネルギー消費の大きなピークの季節を迎え、省エネキャンペーンが行われます。
6月中旬

平成25年5月末における交通事故発生状況公表(警察庁)

・交通統計(平成24年版)発売/交通事故総合分析センター

・交通安全ファミリー作文コンクールの実施要項の公表

 (募集は平成25年7月1日から)

 

  ◆6月の日没時間 (国立天文台天文情報センターによる)

1日(土) 福岡 19:23 大阪 19:06 東京 18:51
15日(土)

福岡 19:30

大阪 19:13 東京 18:58
30日(日) 福岡 19:33 大阪 19:15 東京 19:01

1年でも日が長くなる時期ですが、日没すればすぐに
暗くなります。6時には点灯をしましょう!

「おもいやりライト」のWEBサイトも参照してください。日没30分前の時間を目安に日本各地の9エリアに分けて点灯時間を呼びかけています

■今日の安全スローガン──

交通安全スローガン

■今日の朝礼話題──

12月6日(火

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