見通しが悪いのに油断しやすい場所があります - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

見通しが悪いのに油断しやすい場所があります

 皆さんは、見通しの悪い交差点ではどんな行動をしますか。
 少なくとも徐行するか、「止まれ」の標示などがあれば一時停止して安全確認をすると思いますが、なかなかこうした交差点での出会い頭事故がなくなりません。

 その中には、ドライバーを油断させるような状況があって、安全確認が甘くなる場所もあるようです。

 

 先日も、ある会社の営業ドライバーがトラックで出会い頭事故を起こしました。幸い物損事故でしたが、交差点の状況を聞いてみると、そこは幹線道路から1本入った脇道の閑散とした場所で、交差点の右側は田んぼがありとても見通しがよく、右側から来ている歩行者などは離れていて何の危険も感じなかったのですが、左側には壁があり見通しは悪かったそうです。

 

 しかし、右側を見てなぜか大丈夫だと思い込んでしまい、左側を確認しないで低速で通過しようとしたとき、ちょうど壁の陰から軽自動車が出てきて衝突したそうです。

 軽自動車の方からもトラックの来た右方向の見通しだけが悪かったのですが、いつも車が少ないので大丈夫だろうと軽く考えたとの話でした。双方のミスが重なった事故です。

 壁などに囲まれて四方の見通しが悪い交差点よりも、片側の見晴らしはよい場所の方が油断しやすいということがあるかも知れません。片側が見えたからと言って、ホッとするのは禁物で、必ず、死角の安全を確認しましょう。

 

(シンク出版株式会社 2012年12月10日更新)

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