助手席のドアの開閉は運転者が責任を持って - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

車のドアの開閉は運転者が責任を持って

開放ドアへの衝突

 車のドアを開けるときに、運転している人は、後続車の存在を気にしますが、助手席や後部座席に乗っている人は、あまり気にしていませんよね。
 そのため、助手席や後部座席に乗っていた人が降りるときに、無造作にドアを開けて、そこへ後続のバイクや自転車などが来ていて衝突したり、ドアを避けようとしてバイクなどが転倒する事故がよく起こります。

 そのとき、運転者は「助手席に乗っていた人が後ろの安全をよく確認していなかったから事故が起きたんで、私には責任がありません」というわけにはいきません。
 道路交通法第71条第4号の3では、「安全を確認しないでドアを開けたり、降車してはいけない。また、同乗者がそのような行為をして、交通の危険を生じさせないようにするための必要な措置を講じなければならない」と定められています。
 ですから、ドアの開閉時に起きた事故は、どんな場合でも運転者の責任になります。

 車を止めて同乗者を降ろすときには、勝手に降ろすのではなく、「ちょっとドアを開けるのを待って」などと声をかけ、ドアミラーやルームミラーで後ろから車やバイクなどが来ていないかを確認し、「今なら大丈夫だから」などと合図を出して、降ろすようにしましょう。

(2013.03.04更新 シンク出版株式会社)

運転者の安全意識を高めましょう

軽い気持ちでした運転行動が、高い代償を生みます

 安易な気持ちでする不安全な運転行動が、事故を誘発したり大きな過失責任へと結びつくことがあります。
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 自分の回答と解説を照らし合わせてみて「こんな運転行動をすると大きな過失責任を生む」といった危険をより深く理解することができます。

 

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