雨の日はタイヤの摩耗で制動距離が変わる - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

雨の日はタイヤの摩耗で制動距離が変わる

 もうすぐ、うっとうしい梅雨の季節がやってきますね。


 雨天走行で注意しなければならないのは、濡れた路面により制動距離が延びたり、スリップしやすくなるということですが、これらについては、タイヤの摩耗具合が大きく関わってきます。


 JAFでは、新品タイヤ、5分山タイヤ、2分山タイヤでどれだけ制動距離に差が出るかをテストしています。


 それによりますと、一般道路を想定して時速60キロでブレーキをかけた場合、新品タイヤと5分山タイヤでは、ドライ路面・ウェット路面ともに、制動距離に大きな差は見られませんでした。


 しかし、2分山タイヤはドライ路面で平均15.8mでしたが、ウエット路面では18.0mと2m以上伸びています。一方、高速道路を想定して時速100キロでブレーキをかけた場合、新品タイヤでは、制動距離に大きな差は見られませんでした。


 しかし、5分山タイヤはドライ路面では平均44.1mでしたが、ウエット路面では50.8mと約7m伸びており、2分山タイヤはドライ路面で42.6mで止まれたものが、ウエット路面では70.5mにも伸びています。


 このテスト結果を見てもわかるように、タイヤの溝が摩耗限度内であっても安心できません。雨天走行では、スピードダウンと早めのブレーキをお願いします。


 (シンク出版株式会社 2015.5.26更新)

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