AI(人工知能)を活用したバス事業者への安全支援サービス

■東京海上日動等がソフトバンクグループと提携して指導

避難指示が出たら全員避難

●開発中の自動運転技術を車内事故

 防止指導に活用

 

 バス事業者への事故削減コンサルティングサービスや安全指導支援サービスを提供している東京海上日動火災保険(株)と東京海上日動リスクコンサルティング(TRC)は、このたび、AIを活用した新たな事故削減サービスを始めたと公表しました。

 

 このサービスは、ソフトバンクグループのBOLDLY(ボードリー/旧SBドライブ)が提供する「DaiLY by dispatcher」を活用するものです。

 DaiLY by dispatcherとは、自動運転バス運行のプラットフォームを一部、手動運転のバス向けにカスタマイズしたもので、バス車内にカメラや車載AIコンピュータ、通信ユニットなどを設置することで、バスの車内事故削減や運転記録に基づく効果的な運転指導を支援することを目指しています。

 

 事故削減コンサルティングサービスでは、このプラットフォームで収集した運転データをもとに、TRCの専門家がバスの安全性を高めるサポートや報告レポートを提供します。

●AIシステムが車内事故を予測・警告

 

 これまでTRCの添乗調査では、調査員が目視により短時間の運行における問題点を調査していました。

 今回始めたサービスでは、バス内に設置したモーションキャプチャーカメラから、車内での転倒事故につながりやすい「乗客が着席する前の発進」や「走行中の乗客の移動」などをAIが検知して映像を記録します。

 また、そうした危険場面の発生時に運転者や乗客に注意喚起を行うこともできるとしています。

 

 さらに、運転者ごとの運転日報が自動作成され、バスの急旋回・急発進・急加速などの7項目のアラート(警報)を記録します。

 項目毎のアラート件数を前回の運転や全社の平均などと比較することも可能です。また、収集したアラート件数・発生場所のマッピング情報をレポートにまとめ、安全性の評価を行います。

【DaiLY by dispatcher の管理画面イメージ】

 ↑図は、東京海上日動火災保険株式会社のニュースリリースより引用  

※ なお、TRCは、2021年7月1日から東京海上グループのデータ中核会社「東京海上ディーアール

    株式会社」に社名変更し、事業を拡大して始動する予定

 

※ 「DaiLY by dispatcher」の詳細はボードリーのWEBサイトを参照してください。

■バス事業者のための総合教育資料──事故惹起者への指導・監督にも対応

  バス運転者に対して、幅広く実践的な教育を実施できる最新の資料を網羅した「バス安全運転教本」を発行しました。 

 

 本教本は2編で構成されており、第1編は一般的な指導・監督の指針の13項目に沿った内容となり、合わせて高速道路の安全知識や異常気象時の運転等、バス運転者として必要な知識を詳しく解説しています。

 第2編は事故惹起者に対する指導・監督の指針7項目に沿った内容となっています。

 

 ぜひ本書を活用して、バスの運転者に対する効果的な指導を行ってください。

 

 

【詳しくはこちら】

 

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10月16日(水)

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