車が当たらなくても「ひき逃げ」となる危険が - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

車が当たらなくても「ひき逃げ」となる危険が

 車と人や自転車、車などが衝突すれば、交通事故になりますので、当然、停止して事故の被害などを調べると思います。

 

 しかし、車同士が衝突しそうになっても急ブレーキをかけたことで衝突せずに済んだときはどうでしょうか。ヒヤリ・ハット体験だと考えて、そのまま走り去ることが少なくありません。

 

 しかし、急停止した相手がバスなどの場合は、その場に留まって被害状況を調べる必要があります。というのは、バスの場合は車内事故となる可能性が大きいからです。

 

 さる1月4日午後2時すぎ、愛知県清須市の信号のない交差点で、コミュニティバスが左からきた車を避けようとして急ブレーキをかけ、乗っていた子どもなど3人が座席で頭を打つなど軽いけがをして病院に運ばれるという事故が起こりました。

 

 車同士の衝突は免れたもののバス内でけが人が発生していますので非接触の人身事故となりましたが、車はそのまま走り去っていて、警察が運転者の行方を探しています。

 

 交差点での優先関係や責任度合いはともかく、事故に関わった運転者は現場で被害者の救護をする義務があります。もし、相手方の車でけが人が出たことに気がついていながら走り去った場合は、「救護義務違反=ひき逃げ」が適用される事案です。損害賠償義務も発生しかねません。

 

 衝突しなかった場合も、相手がバスなどの場合は乗客の様子を確認して、救護義務を果たすように心がけましょう。

(シンク出版株式会社 2022.1.6更新)

■トラックドライバーのための危険感受度診断テスト

 運転は、交通ルールを遵守することはもちろんですが、同時に自らの危険感受度を高めることがとても大切です。

 

 本テストは、8つの運転場面をイラストで見て、自身が「危ない」と思う危険要因を答えることで、自分自身の危険に対する感受性を診断していただくことができるトラックドライバー向けの自己診断テストです。

【詳しくはこちら】

トップに戻る パソコン版で表示