「酒が抜けた」という自覚が危ない - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

「酒は抜けた」という錯覚が危ない

 酒気帯び運転で検挙される運転者の中には、「もうお酒が覚めていると思った」と言う人が少なくありません。

 

 実際、そう思いこんでいるのか言い訳なのかはともかく、いったん身体の中に入れたアルコールはそう簡単には抜けないということを強く意識する必要があります。

 

 さる6月3日午後2時前、北海道千歳市で、取締中の警察官に37歳の男が酒気帯び運転したとして逮捕されました。酒気帯び運転の基準の4倍を超えるアルコールが検出されたということです。

 

 男は逮捕の6時間ほど前に別のトラブルで事情を聴かれていて、酒を飲んでいたため対応した警察官に「運転はしないように」と注意されていました。しかしこの男は、「体からアルコールがすでに抜けているような気がして運転した」などと話しているということです。

 

 一般に、アルコール濃度5%の500ml缶ビールを2缶飲むだけで、40gのアルコールが摂取され(4ドリンクに相当)、体内からアルコールが抜けるまでに8時間はかかると言われています。

 ところが、少し時間が経つと酔いの感覚が変わるため、実際には大量のアルコールが体内に残っているのにもかかわらず、「もう覚めた」と勘違いする人は多いようです。

 

 ですから自分の感覚で判断せず、アルコールを飲んだ場合、「その日はもう決して運転しない」ということを肝に銘じて、車から遠ざかることが大切です。 

(シンク出版株式会社 2022.6.7更新)

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 いわゆる二日酔いや、飲酒後少し仮眠したから大丈夫と思って車を運転し、飲酒運転に陥る事例が後を絶ちません。

 

 小冊子「『酒気残り』による飲酒運転を防ごう」は、川崎医療福祉大学の金光義弘特任教授の監修のもと、酒気残りのアルコールが身体に与える影響や、本人の自覚と実際のアルコール含有量のギャップなどを紹介しています。

 「酒気残り」による飲酒運転の危険をわかりやすく理解することができる教育資材です。

 

 

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