坂を降りるときの運転操作を再確認 - 人と車の安全な移動をデザインするシンク出版株式会社

坂を降りるときの運転操作を再確認

 

 昨年10月に、静岡県小山町で観光バスが横転して、乗客1名は死亡したほか28人が重軽傷を追った事故を覚えていますか?

 

 さる2月16日、静岡県警察本部は捜査を終え、バスの車体などに故障や異常が認められなかったことがわかり、事故は運転者が長い下り坂で、フットブレーキを踏みすぎて摩擦材が過熱した「フェード現象」が原因だったと結論づけました。

 

 運転者(26歳)は事故が起きた坂を走行するのは初めてで、エンジンブレーキや排気ブレーキを使用して慎重に降りる適切な運転操作ができなかったようです。

 

 皆さんも、坂道を降りるとき安易にフットブレーキを踏み続けることはないでしょうか。確かに、最近の乗用車は4輪ディスクブレーキが多く、大抵の坂ではフェード現象など起こらずに(あるいは起こりかけても気づかないまま)すんでいると思います。

 

 しかし、初めて走る山道などで長い坂道に出会ったとき、事故を起こしたバス運転者と同じミスをしないとは限りません。

 坂道を降りる場合は、なるべく坂の頂上付近から速度を落として、エンジンブレーキを使用して慎重に走行してください。

(シンク出版株式会社 2023.2.24更新)

■バス初任運転者のための指導・教育テキスト

 2016年1月に発生した軽井沢スキーバス事故を契機に、国土交通省ではバス事業所への監査を徹底するなど、再発防止のための法改正を行いました。その中でも、初任運転者に対する教育は重点的に強化されましたが、具体的な教育テキストはありませんでした。

 

 本書は、中国バス協会様のご指導のもとに制作したテキストで、事業所における初任運転者教育の方法を具体的に紹介した決定版です。初任運転者教育の内容をイラストや写真を使って、わかりやすく解説しています。 

 

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